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ウハウハのWOWOWを見習い、視聴者からの苦情に屈したNHK

 9月9日(日本時間)早朝に行われたテニスの「全米オープン」決勝戦は、錦織圭(日本)がマリン・チリッチ(クロアチア)に敗れ、残念ながら、日本選手初のグランドスラム・シングルス制覇はならなかった。

 7日未明に決勝進出を決めて以降、地上波各局の報道系番組、ワイドショーは錦織一色となった。ところが、「全米オープン」の放送権をもつのは、あいにく有料BS放送・WOWOW。決勝戦を生で見るためには、同局に加入するしかなく、各局の過熱報道は、WOWOWにとって大きな“宣伝”となったのだ。

 同局には、通常期の約10倍の問い合わせが殺到。同局の総加入件数は、8月末現在で約264万件。過去最高は02年1月末の約270万件で、錦織特需で更新する可能性もあるという。さらに、8日の東京株式市場では株価がアップするなど、まさにウハウハの状況だ。

 一方、災難ともいえたのがNHK。決勝戦が地上波やBS放送で見ることができないため、「NHKで見れないのか?」との問い合わせが相次いだ上、「なぜ放送しない。なんのために、受信料を払ってると思ってるんだ!」といった趣旨の苦情が殺到したという。

 NHKではたまらず、8日に急きょ録画放送の権利を購入し、9日午後1時5分から総合テレビで放送するに至った。NHKでは「視聴者の関心が高いことから総合的に判断した」としており、同日午後10時15分から1時間枠でハイライトもオンエアする。

 今回ばかりは、まさに視聴者の苦情に屈した格好のNHK。いうまでもなく、スポーツ中継は“生”でなければ、視聴者の関心はガクッと落ちる。錦織が勝った試合ならともかく、すでに民放各局が試合結果を報じ、ダイジェスト映像を流した後で、録画放送したところで、焼け石に水。

 NHKとしては、錦織の活躍で思わぬ高い出費をさせられたといえるかもしれない。
(落合一郎)

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