ミステリー
-
ミステリー 2020年08月01日 23時00分
あの『大予言』を残した予言者、ノストラダムスの医療活動
6月16日、作家の五島勉氏が肺炎のため亡くなっていた事が判明した。享年90歳。 五島氏の代表作と言えば、「1999年7月に人類が滅亡する」の文言でおなじみ『ノストラダムスの大予言』(祥伝社、1973年)だろう。世に出るや、250万部を超えるベストセラーとなり、1970年代には社会現象にもなった。中には、「1999年に世界が終わってしまうなら」と自暴自棄な行動に出た人もいたようだ。この点について、五島氏は後にテレビや雑誌のインタビューにて、「本当に読んで欲しいのは最終章の『残された望み』の部分だった。備えができていれば大丈夫だと警告したが、センセーショナルな取り上げ方をされてしまった」と当時のブームを振り返っている。 >>「タピオカブームが来ると不況になる」の噂は本当か?<< さて、1999年を迎えた後は、注目も幾分か薄れた『ノストラダムスの大予言』だが、1999年以降も予言詩は続いているため、稀に「この詩は◯年◯月頃に○○が起きることを予言している」等のネタが出て再注目されることがある。 だが、新型コロナウイルス感染症が流行した今年、別の視点からノストラダムスが注目を集めてもいた。ノストラダムスはルネサンス期の占星術師であったが、同時に医師でもあった。彼の医療活動で有名なものに、当時欧州で猛威を奮った黒死病(ペスト)の予防法を編み出した、というものがある。ネズミがペストを媒介することに気づいたり、当時は一般的でなかったアルコールや熱湯による消毒を行って被害を抑えようとした、というものだ。もし事実であれば、先見の明どころか、現代の医療行為を予知していたかのような内容だ。 だが、改めて当時の記録に当たってみると、後世の創作である可能性が高いと考えられている。実際にペスト治療のため医師または薬剤師として当局と雇用契約を結び、感染者の多い地域に出向いていた事は事実だが、治療内容は伝統的な芳香性の丸薬の処方などで、独自の手法はなかったそうだ。 ペストは非常に感染リスクの高い病気にもかかわらず、ノストラダムスは何度も流行地に出向いて治療行為を行うことができた点から、「ノストラダムスは誰も知らない高度な治療方法を知っていたのでは」という説が出たこともあったが、これについては、本人も知らないうちに現場で軽度のペストに罹患しており、抗体を得ていたのではないかという説が存在している。(山口敏太郎)
-
ミステリー 2020年07月25日 23時00分
「タピオカブームが来ると不況になる」の噂は本当か?
現在、ネットで興味深い噂が流れている。 それは「タピオカブームが来ると不況になる」というもの。 昨年の夏場にタピオカドリンクが若い女性を中心に流行し、「タピる」という言葉が生まれ、専門店が数多くできた。タピオカブームがこの前にも何度か起きているのをご存じの人も多いと思うが、このタピオカブームが起きた後には必ず不況が来ているというのだ。 >>赤い封筒にご用心?台湾に今も残る風習「冥婚」<< 最初のタピオカブームは1991〜92年頃に起きているのだが、その後バブルが崩壊。2008年にもタピオカブームが起きたが、この時はリーマンショック不況が発生した。そして昨年のタピオカブームの後、新型コロナウイルスの流行により世界的に経済が冷え込み、不況となっているのだ。 確かにタピオカブームを追っていくと、不況に前後して流行しているようにも見える。しかし、もちろん異論もある。アジア通貨危機やITバブル崩壊など、その他の不況と一致しないことから、単なる偶然にすぎないのではないかというのだ。ある要素に注目することで共通点や相関があるように感じてしまうという、擬似相関の一種であるという意見も存在する。 一方で、タピオカブームは「アノマリー」ではないかという説も存在している。具体的な根拠や理論として説明はできないものの、経験則上よく当たる物事を「アノマリー」という。偶然も何度か起きれば何らかの法則があることになるのではないか、というものだ。海外のローカルスイーツが日本国内で流行することは、スイーツなどの情報や流行の発信源になる若い女性層が現地に遊びに行けない経済状況であるため、流行している時点で不況が始まっているサインなのではないか、という説もあるようだ。 現状では「タピオカブーム=不況」の真偽は定かではないが、今後はもしかしたら何らかの関係や法則性が出てくるのかもしれない。(山口敏太郎)
-
ミステリー 2020年07月19日 23時00分
スサノオノミコトはファッションリーダー?日本画に描かれた神様の姿に驚き
先月末から、東京都で新型コロナウイルスの感染者数が増え続けている。進まないコロナ対策に閉塞感が増している。 現代では病原菌やウイルスの存在がすぐに分かるが、洋の東西を問わず、人々は古くから病気を目に見えない何かによってもたらされるものだと考えていた。病気の悪魔や悪神などが人々に悪さをさせているというもので、日本の場合は古代中国の病気をつかさどる鬼神「疫鬼」の伝説が伝わったことも影響している。 >>新型コロナウイルスで心霊現象の報告例も多発中?海外の報告より<< そこで、昔の人ははやり病に悩まされると病気平癒を祈願して様々な「疫鬼」を退治する絵を描いていた。また、今は少し落ち着いたが江戸時代に出現した妖怪のアマビエを「疫病の蔓延を止めてくれるかもしれない」と描いたのも同じような心理によるものだろう。 そんなわけで、ネット上では博物館の公式アカウントから個人まで、様々な人々が「病気に効く」とされた辟邪絵や妖怪の絵などを紹介している。 今回注目を集めたのは、東京は原宿にある浮世絵専門美術館「太田記念美術館」が7月10日に公開したある絵。江戸時代に葛飾派の絵師によって描かれた肉筆画で、日本神話のスサノオノミコト(素戔嗚尊)が武装し、疱瘡神などの病気の神々を退治し、詫び状を書かせている様子となっている。ところが、このスサノオノミコトの足元をよく見ると、まるで現代のスニーカーのようなものを履いているのだ。そこでTwitterでは「神様がハイカラな格好をしている」「スサノオノミコトは現代からのタイムトラベラー?」と注目を集めていた。 サンダルやあるブランドのスニーカーにも似たこの履物は、「浅沓(あさぐつ)」ないしは「毛沓(けぐつ)」ではないかと考えられている。公家装束の一つであり、現代でも神職が履いているのを見たことがある人もいるのではないだろうか。神話の登場人物のため、神職の格好に寄せて描いたのではないだろうか、という意見も存在している。 なお、太田記念美術館では新型コロナのウイルス拡大防止を祈念して、この浮世絵を7月26日まで展示中とのこと。気になる人は足を運んでみてはいかがだろうか。(山口敏太郎)参考ツイート太田記念美術館 Ota Memorial Museum of Art @ukiyoeotahttps://twitter.com/ukiyoeota/status/1281460350370476036
-
-
ミステリー 2020年07月18日 23時00分
7月2日に飛来した火球、核の隕石が本当に発見される!まだ未発見の破片も?
7月2日の深夜、関東一帯にて夜空にまばゆく光る物体が目撃されると同時に轟音が鳴り響き、地面が揺れたという報告があった。時刻は午前2時32分頃、東京や埼玉、神奈川と広範囲で確認され、いったい何が起きたのかと騒動になった。だが、後に火球という事が判明した。 >>深夜に関東で轟音とともに飛来した発光体、正体は「火球」か<< 火球は流れ星の中でも非常に明るく見えるもので、隕石や彗星の核、デブリ(宇宙ゴミ)等が地表近くまで落ちてきたものや、落下して来ることで非常に明るく光る物体として確認されるもの。あまりに明るかったり、大きな音を発する事もあるため、UFOやミサイル等と誤認される時もあるようだ。今回の火球もかなりの音と振動まで確認されたために騒動になったが、早々に火球である旨がネット上で流れたこともあって沈静化。しかし、「これだけ大きな火球なら核になった隕石などの物体が確認できるのでは?」という疑問が相次いだ。 そして、7月13日、国立科学博物館が7月2日の火球が隕石であることを確認した旨を公式Twitterで発表した。問題の隕石は千葉県習志野市の住宅地にて発見された。マンションの通路に落ちていたのを住民が見つけ、ニュースで火球の話を聞いていたため、「これが火球の核だったのでは」と思い、大家に連絡してマンションの周囲を探した所、もう半分も発見したとのこと。二つの欠片を合わせてみると見事にぴったりと合わさったため、落ちてきて割れた隕石ではないかと判断して、博物館に問い合わせたのだそうだ。その後、分析の結果、宇宙線で生成される放射性物質が検出され、間違いなく7月2日に確認されたものである事が判明したのだ。ちなみに、隕石の落下地点はデータから予測されており、その後本当に発見され、回収されるという事例は世界的に見ても非常に珍しいケースである。 発見された隕石は総質量133g。思ったより小さいと思うかもしれないが、本来は数百グラム〜数キロになる大きな隕石であるとのこと。7月2日の火球で「大きな音」「振動」が確認されたのは、大気圏突入後に大きな核が割れた際のものではないかと考えられている。そこから、まだ他にも破片が存在している可能性が高いという。落下地点は習志野市、千葉市花見川区、四街道市、佐倉市、八千代市、船橋市の一部だそうだ。奇しくも筆者の事務所がある地域の近くに落ちてきていたという事実は非常に興味深い。もし落下地点とされる地域にお住まいの方がいたならば、調べてみてはいかがだろうか。(山口敏太郎)
-
ミステリー 2020年07月12日 23時00分
兵庫県にて「件(くだん)」が生まれた事を記した当時の報告書が発見!
新型コロナウイルス感染症の蔓延で、注目を集めた妖怪「アマビエ」。江戸時代に現在の熊本県の海に現れ、豊作とその後に疫病が広まる事を予言し、「自分の姿を絵に描いて広める」ように告げて去った妖怪だ。あくまで「自分の姿を絵に描け」と言っただけなのだが、同じような予言する妖怪「件(くだん)」の伝説がすでに世に広く知れ渡っていたため、アマビエの際も同様に絵に描くことで病気を防ぐことができると信じられるようになったのかもしれない。 「件(くだん)」は人頭牛体の妖怪で、普通の牛から生まれてきて予言を行うが、その後にすぐ死んでしまう、という妖怪だ。江戸時代から何度か生まれてきたようで、有名な江戸時代に丹後国(京都府)に現れたという件について知らせるかわら版には、「豊作と疫病」を予言した件について書かれており、豊作という縁起の良いことを予言したため、「この件の姿を描いた絵を持っていれば家内安全、病気にならない」旨が記されていた。 >>牛の体に人間の顔、くだんは不吉の前兆なのか?<< さて、件の伝説は、恐らく人々が飼っていた牛から奇形の子どもが生まれた事が影響しているのではないかと見られている。現代でも家畜が不気味な奇形の子どもを生んだことがニュースになったりするので、当時の人々が感じた恐怖や驚異は相当なものがあったことは想像に難くない。だが、当時の件の報告については、かわら版等による風聞が混じった記述が多く、本当に牛から生まれた詳細が記されている文献はなかなか見つかっていなかった。 ところがつい先日、兵庫県立歴史博物館にて、「牛から件が生まれた」事を伝える当時の報告書とも言うべき図絵が所蔵品の中から発見されて、Twitterで注目を集めることとなった。今回発見された件の図絵は、城郭研究で知られる鳥羽正雄博士の旧蔵品の中に含まれていたもので、博物館にて妖怪を扱う特別展「驚異と怪異」展が開催されるにあたり、再発見されたものだという。安政七年(1860)3月12日に、現在の岡山県備前市にて飼われていた牛が産み落としたことが書かれており、頭や胴など体の各部位を細かく採寸し、件の姿を細密に写した絵も添えられているもので、恐らく当時の報告書だと考えられるもの。この絵は非常に特徴をよく捉えており、問題の「件」は現代でも家畜で度々報告される、先天性疾患による奇形で生まれてきた仔牛だったのではないかと見られている。 兵庫県立歴史博物館では、この「件」の文献を急遽特別展にて公開することを決定したという。特別展「驚異と怪異-モンスターたちは告げる-」は6月23日(火)~8月16日(日)まで開催予定(休館日あり)。興味がある人は是非足を運んでみてはいかがだろうか。公式Twitter驚異と怪異-モンスターたちは告げる-公式@kyouikaii_hyogohttps://twitter.com/kyouikaii_hyogo(山口敏太郎)
-
-
ミステリー 2020年07月11日 23時00分
夏至の日食、独立記念日の月食は天からのメッセージだった!?
先日の6月21日、夏至の日に日本各地で部分日食が確認された。夏至の日に日食が起こるのは1648年以来の372年ぶり。貴重な天体ショーを多くの人が楽しんだ。 また、海外に目を向けると、アメリカではちょうど独立記念日に当たる7月4日に部分月食が確認できることになった。特にアメリカでは日食と月食の期間が2週間ほどしかなく、また今回の月食が「ブラッドムーン」という赤色に染まる少し変わった月が欠ける、という珍しい天体ショーであったため、スピリチュアル的な解釈を行う人も少なくなかったようだ。 >>深夜に関東で轟音とともに飛来した発光体、正体は「火球」か<< 例えば、キリスト教の伝道者ポール・ベグレー氏は、今年に発生した壊滅的な出来事−−−新型コロナウイルス感染症のパンデミックとアフリカやアジアを悩ませているイナゴの大発生などを踏まえ、今回の日食と月食が来たるべき黙示録の証拠の一つだと彼のYouTubeチャンネルで解説し、警告を発している。 預言書として有名な聖書のヨハネの黙示録には、「子羊が巻物の6番目の封を解くと、大地震が起こり、太陽が黒く、月が血のように赤くなる」という記述が存在している。また、旧約聖書のヨエル書には「主の偉大で恐ろしい日が来る前に、太陽は暗闇に、月は血に変わります」という描写があり、6月21日の日食と7月4日の月食はいずれもこれらの聖書の描写に合致するというのだ。 日食や月食は非常に珍しい現象のため、昔から人々が魅了され、ある時は吉兆と、ある時は凶兆とみなしてきた。神話に登場する事も多く、日本神話の天の岩戸は日食が元になっていると見られているし、北欧神話やその他各地の神話にも「月や太陽を飲み込む怪物」が登場する。 昔から人々は、様々な意味を日食や月食から読み解こうとしてきたものだが、現代でも同じような考えに至る人は少なくないのかもしれない。(山口敏太郎)
-
ミステリー 2020年07月05日 23時00分
深夜に関東で轟音とともに飛来した発光体、正体は「火球」か
7月2日の深夜、関東一帯にて轟音が鳴り響き、地面が揺れたという報告があった。 時刻は午前2時32分頃、空を横切る大きな発光体が確認された直後に、爆発音のような轟音と地響きが起きた模様。東京や埼玉、神奈川と広範囲で確認され、いったい何が起きたのかと騒動になった。だが、後に火球という事が判明し、多くの人が胸をなでおろす結果となったようだ。 流れ星の中でも非常に明るいものは火球と呼ばれ、その明るさは-3~-4等級。全天で一番明るく見える星、おおいぬ座のシリウスの等級が-1.47であるから、相当な明るさになる。 >>大地震の発生は近い!?日本における地震予知の歴史<< なお、火球は大気中で蒸発してしまったものも、核である隕石が地表に落下したものも、両方とも明るさが一定以上であれば火球と呼ばれる。今回の火球が隕石由来か、デブリ(宇宙ゴミ)等だったのかは不明であるが、「隕石であれば、もしかしたら落下地点に欠片が存在するかもしれない」という意見がネット上に書き込まれていたりもする。ちなみに、あまりに明るいためか、火球はしばしばUFOと間違えられる事も多かったりする。 今回の事例とよく似たものに、2016年6月18日に目撃された火球の事例がある。この時は、夜の22時頃に関東地方の空を横切る様子が確認され、また、通り過ぎた後に飛行機雲のようなものが残されていたため、UFOではないかという説も出てきていた。 さて、今回の火球では面白い報告も上がっていた。スマートフォン用アプリの「MyRadar 天気レーダー」の雨雲レーダーで確認すると、なんと関東を斜めに横切る火球の軌道が表示されているというのだ。このアプリは米国国立測候所が観測した NOAA(米国国立海洋大気庁)気象レーダーの生データを利用しているもの。この雨雲レーダーは雨や雪以外にも、大気中の気温や湿度の違う層があると、電波が屈折する異常伝搬が起きて映ってしまうそうで、今回の火球が通り抜けた軌道も雨雲レーダーに捕捉されたものとみられている。 一直線に伸びる火球の通った道がアプリで確認できるというのは、とても興味深いことであると言えよう。(山口敏太郎)
-
ミステリー 2020年07月04日 23時00分
十勝岳に衛星画像で「つちのこ」が写った!?
衛星画像によって世界中を見ることができる地図アプリケーション。Google EarthやGoogle Mapの機能にお世話になった人は少なくないだろう。そんな地図アプリケーションの衛星画像では、時々変なものが写り込んでいることが発見されて、話題になることがたびたびある。中にはGoogle Mapにネッシーらしき生物の姿が!なんて報告例もある。主に海外で多く発見されているようだが、数か月前に日本でもとある未確認生物が発見されて話題になった。 >>謎の蛇「ツチノコ」によく似た未確認生物がアルプスに生息していた?<< それは、「北海道の十勝岳に『つちのこ』がいる」というもの。Googleマップで衛星画像に切り替え、大雪山国立公園にある十勝岳の登山道近くを表示すると、「つちのこ」が表示されるというのだ。 ツチノコは皆さんも御存知、日本を代表する未確認生物の一つ。大きさはまちまちだが、30〜60センチ程度の極端に太短い体型をした、三角形の頭をした蛇である。そう、未確認生物とは言え、ツチノコは普通の蛇に近い大きさしかない。そんなツチノコが衛星画像で確認できる、というのはどういうことなのだろうか。 答えは簡単、この「つちのこ」は未確認生物のツチノコではなく、何者かが石を並べて造った大きな文字だったのである。文字は一つが約1メートル、全体で5〜6メートルの幅があり、標高約1700メートル付近の黒い地面に、目立つ白い大ぶりの石を並べる事で表現したもの。近寄ると見づらい点もあるが、上空からカメラで捉えると、ばっちり文字が確認できるものとなっていたのである。 この「つちのこ」は、今年の3月頃からGoogleマップで確認できるようになっていたそうで、ネット上で話題になり、実際に現地を訪れる人も出てきていた。しかし、残念ながらこの文字は、6月半ばに環境省東川管理官事務所により、解体されてしまったとのこと。国の自然公園法第20条に「土地の形状を変更する」事を禁じる旨が規定されているため、文字を解体して原状回復したそうだ。(山口敏太郎)
-
ミステリー 2020年06月28日 23時00分
大地震の発生は近い!?日本における地震予知の歴史
25日午前4時47分ごろ、千葉県東方沖を震源とする最大震度5弱の地震が発生。震源の深さは約36キロ、地震の規模を示すマグニチュードは6.1と推定されている。千葉県旭市で震度5弱、千葉県銚子市や成田市、市原市、茨城県取手市や鹿嶋市で震度4、ほか関東各地などで震度3を記録している。気象庁は、今後一週間ほど最大震度5弱程度の地震に注意するよう呼び掛けている。 現在関東で頻発している地震は、かねてより危惧されている東日本大震災の余震である可能性も考えられている。また、25日に気象庁は近畿と四国でのデータを用いて、南海トラフ地震発生と関係があるとされるプレートのずれについての観測も行っていく事を発表した。 >>大地震の前触れか!?千葉県沖の定置網に「幻のサメ」メガマウスがかかる<< さて、地震と古くから付き合って来た日本だけに、地震に関する伝承は全国各地に残っており、また地震予知や対策についても古くから研究が成されていた。 例えば、地震に関する最古の記録としては、日本書紀にある416年(允恭5年)のものや599年(推古7年)のものがある。また、684年に起きた白鳳地震は規模が大きく、記録が正しければ現在の地震活動と似ているため、地震に関する歴史的資料になるとして、研究が進められている。 時代は下って平安時代、今では学問の神様とされている菅原道真が当時の国家公務員試験である「方略試」に臨んだ際、出題された「辨地震(地震を弁う、地震について述べよ)」と言う問題について回答し、試験に合格している。この問題が出された前年の869年には宮城県が大津波に襲われ、その前年868年には京都で大地震が発生し多くの民に被害が出たとされており、地震を初めとする災害対策等に関する出題がされたと考えられる。なお、この問題と解答は「菅家文草」に記載されている。 さらに時代は下って江戸時代になると、様々な地震予知の研究がなされるようになってくる。中でも夜間に江戸を襲った直下型地震であり、被害が大きかった安政の大地震の後は様々な地震に対する知見が集まり、磁石を利用した地震予知機が開発されたり、幕府がオランダの書物を翻訳し『地震預防説』を刊行するに至った。 その後、様々な研究がなされるも未だに決定的といえる地震予知法は考案されていない。知識や観測データの積み重ねが、地震予知法の発見につながることを願ってやまない。(山口敏太郎)
-
-
ミステリー 2020年06月27日 23時00分
新型コロナウイルスで心霊現象の報告例も多発中?海外の報告より
新型コロナウイルス感染症が世界的に蔓延し、外から内へと人々の生活様式は一変した。そんな中、変わった報告が海外から上がっている。海外のメディアを中心に「読者から『自宅で霊現象に遭った』という投稿や連絡が相次いでいる」という報告があったのだ。確かに海外のオカルト関連の報道を見ても、自宅待機中に自撮りした動画に奇妙なものが映っていた、というような報告が少なくない。 ニューヨーク・タイムズでは、2019年には不思議な現象に対する報告や相談が月に2〜5件もあればいい方だったのが、最近では報告が実に2倍近くになっていると指摘しているし、同じくアメリカのタブロイド紙であるサウスサイド・タイムズも同様の報告が増えていると記事にしている。 >>新型コロナのパンデミックで、「お化けを見る」人が増えている?<< しかし、本当に霊現象が増加しているのだろうか。実はいずれのメディアも、「おそらく霊現象が増えたというのは本人の勘違いである可能性が高い」としている。 海外の超常現象研究家であり人気心霊番組のホストであるジョンE.L.テニー氏によれば、人々が外出自粛で家にいる時間が長くなったため、これまで留守にしていたときに起きていた様々な現象に遭遇する機会が増えたという。 また、新型コロナウイルス感染症からくる過度な警戒心、不安や、緊張状態が続いていることが、これまで気づかなかったささいな現象に過剰反応を示すようになった可能性が高いという。寄せられた霊体験に関する報告を見ていくと、いずれも自然現象や、ラップ音と勘違いしやすいウォーターハンマー現象などに過敏に反応していることが多いそうだ。 また、サウスサイド・タイムズ紙によると人が一番安心できる場所の自宅に「幽霊が出る」と一度思い込んでしまうと、その思い込みを崩すのが非常に困難になるという。特に今回は、新型コロナウイルス感染症に対する不安を抱え、自宅にこもることを選択している人が多いため、「逃げ出せない」と考えてしまい余計に不安が増幅されてしまい、なんでも幽霊や霊現象に結び付けてしまうのではないか、とのことだ。特に、親類や知人など身近な人に不幸があった人によくみられるという。 「幽霊の正体見たり枯れ尾花」とは昔からよく言われていることだが、霊現象かと思ったら一度冷静になってみることは必要かもしれない。もちろん、それでも説明のつかない事例も報告されているのだから。(山口敏太郎)
-
ミステリー
アマビエだけじゃない!?コロナウイルス騒動で再注目される予言妖怪「神社姫」
2020年03月21日 23時00分
-
ミステリー
病気をもたらす妖怪たちの絵、実は政治風刺が込められていた!?
2020年03月15日 23時00分
-
ミステリー
病気、災害、人の心の弱みにつけ込む悪徳霊能者や霊感商法
2020年03月14日 23時00分
-
ミステリー
江戸時代に現れた妖怪がコロナウィルス騒動で再注目!?「アマビエ」
2020年03月08日 23時00分
-
ミステリー
稀代の予言者、出口王仁三郎
2020年03月07日 23時00分
-
ミステリー
夢を見ることで未来を覗く?眠れる巨人・エドガー・ケイシー
2020年03月01日 23時00分
-
ミステリー
病気は風の妖怪が運んでくる?江戸時代の人が考えた病気の妖怪たち
2020年02月29日 23時00分
-
ミステリー
鬼の姿となって病気の悪魔を追い払う 悪疫避けの御札「角大師」
2020年02月23日 23時00分
-
ミステリー
雛型で人体が健康に?ツボや経絡の不思議
2020年02月22日 23時00分
-
ミステリー
宇宙人=未来人説について考える
2020年02月16日 23時00分
-
ミステリー
陰謀論か、そこにある危機か 人工ウイルス都市伝説
2020年02月09日 23時00分
-
ミステリー
節分の「鬼」の正体は「疫病神」だった
2020年02月08日 23時00分
-
ミステリー
獣人UMAは我々とは別の進化をした人類なのか?
2020年02月02日 23時00分
-
ミステリー
信長の首塚が静岡県・西山本門寺にある?
2020年02月01日 23時00分
-
ミステリー
天を駆け、太平の世に姿を現す瑞獣「麒麟」とは
2020年01月26日 23時00分
-
ミステリー
岐阜城の城主は皆短命?「斉藤道三の呪い」
2020年01月25日 23時00分
-
ミステリー
死者を生き返らせた江戸の怪人 電気人間・弥五郎
2020年01月19日 23時00分
-
ミステリー
第一次世界大戦中に起きた「モンスの天使事件」の正体はUFOだった!?
2020年01月18日 23時00分
-
ミステリー
全滅寸前だったイギリス軍を天使が救った?!第一次世界大戦中に起きた「モンスの天使事件」
2020年01月12日 23時00分
特集
-
リニューアル後も坂上忍の暴走は止められず? 2020年も発言が物議となった大物MC
芸能ニュース
2021年01月03日 19時00分
-
「浅い知識で反対している」政治的発言でイメージダウン? 2020年話題となった女優・歌手
芸能ニュース
2021年01月03日 18時00分
-
-
「もみ消せる権力を持っている」メディアの報道格差も物議、芸能界を賑わせた2020年の3大不倫騒動
芸能ニュース
2021年01月02日 21時00分
-
2020年ドラマワースト3 低視聴率ながらドラマファンから絶賛の作品ばかり?
芸能ニュース
2021年01月01日 18時00分
-
「やって良いことと悪いことがある」悪ノリがすぎて批判噴出 2020年のユーチューバー大炎上
芸能ニュース
2021年01月01日 16時00分