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洋楽の衰退ここまで! ジャミロ・クワイがカップヌードルのCMで「ハラヘッタ」

 つい最近テレビで流れているカップヌードルのCM。記者はそれを見てびっくりした。聞覚えのある曲と懐かしい映像、あのジャミロクワイが自身の大ヒット曲「Virtual Insanity (バーチャル・インサニティ)」を替え歌して、「腹へった、カップヌードル、ほかのじゃヤよぉ〜」と歌っていたからである。レディ・ガガ以外の洋楽のCDセールスが落ち込んでるとか、洋楽フェスのチケットが売れ残るとか、バブルの頃に比べて日本での洋楽アーティストの受難が続いているといわれて久しい2010年。久しぶりに日本のメディアに登場したジャミロはここまでしなければいけないのだろうか。

 一応アシッドジャズに分類されているが、ジャンルを限定しない音楽が誰にでも親しみやすく、全世界で2100万枚以上の売り上げを誇るジャミロクワイ(Jamiroquai)は、実はバンド。CMで歌っている人はジャミロという名前ではなくジェイ・ケイ(JK, Jason Kay)という。その他の10人近くいるメンバーの露出は無く、しかも入れ替わりが激しいためジェイ・ケイのユニット(日本でいうTMレボとかザードとか)に思われがちだが、どうもそうでもないようだ。ちなみにジャミロクワイというバンド名はアメリカインディアンの種族名からとったというが彼はイギリスの出身。その辺もミステリーの宝庫、バイキング風のツノのついたオシャレな帽子をかぶっていたり、小柄でカワイイJKは子供や女性にもウケやすいキャラクターで、むろん、日本でも人気がある。

 よく来日したり、過去尺八を用いた演奏をするメンバーを起用したり、ジェイ・ケイはとても日本びいき。記者もよく行く、渋谷のライブハウス「duo MUSIC EXCHANGE」は内装・照明とも全部ジェイ・ケイのプロデュースによるものだそう(本当なんだろうか)。だから彼が日本を代表する即席めんのコマーシャルに出るのはそう不自然な事では無いのだが、「ハラヘッタ」は無いだろう。この替え歌の声あて、本人がやってるのか?

 とにかく、つい最近まで大盛況だった野外フェスでもチケットが売れなくて来日をキャンセルしてもらったり、少ない客の前でライブをさせられて出演アーティストが怒って帰ったり、日本の洋楽市場の落ち込みは悲惨。そんな中でジャミロが生き残っていくには、「腹へった、カップヌードル、ほかのじゃヤよぉ〜」もいたしかたなかったのか。洋楽はここまで衰退したのか? それとももう「ヒトハナ」日本で咲かせようというJKの戦略なのか。いずれにしろ、ジャミロクワイらしい、ミステリーである。(コアラみどり)

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