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あのイチローの好敵手がメジャー失格の烙印!?

 「アイツは眼中にない!」
 MLB・ナショナルリーグに在籍する日本人メジャーリーガーたちが“見下している投手”がいる。昨年のWBCでキューバ代表として日本チームを苦しめたアロルディス・チャップマン(22)のことである。

 最高102マイル(約164キロ)の速球と、高速スライダーを武器にするスーパー左腕は、昨年7月のオランダ遠征中に亡命。その後、シンシナティ・レッズと契約し、「日本人メジャーリーガー対元キューバ代表」の対戦は、2010年のメジャー中継の目玉になると思われていたが、そうはならないようである。

 何故、日本人メジャーリーガーたちはチャップマンを見下しているのか−−。
 「WBCの大会中、イチローが言っていたでしょう。『いくら速くても、ムービングしない直球は打てる』って」(放送関係者)
 それだけではない。彼の性格に問題があったのだ。メジャー各球団と交渉していたころ、こんなことがあった。
 チャップマンは交渉先球団のクラブハウスで一服しようとし、職員に注意されている。アスリートとは思えないほど、ヘビースモーカーだった。日本のプロ野球選手にも愛煙家はいるが、渡米後の自主トレでも葉巻を手放さなかったという。周囲は禁煙を勧めたが、聞く耳を持たず、亡命後の約半年間、練習らしい練習はほとんどやって来なかったのが真相だ。
 獲得に名乗りを上げたレッドソックス、ヤンキース、エンゼルスが交渉を途中で打ち切ったのも、そのためである。
 「レッズは01年以降、9年連続で負け越しています。ゼネラルマネージャーを代えるなどしていますが、全く効果はない。99年にシーズン96勝を挙げた栄光は完全に失墜してしまった。補強ベタなレッズだから、チャップマンと契約してしまったんです」(MLB解説者の1人)

 才能に溢れたアスリートが『練習嫌い』という話はよく聞く。地区こそ違うが、チャップマン対カブス・福留、対アストロズ・松井稼、あるいはドジャース・黒田との投げ合いなど、『WBC番外編』は観られそうにない。今季のメジャー中継が「エンゼルスの松井秀喜が中心になる」という放送編成は、WBC余波が期待できない事情も影響してのことのようだ。(スポーツライター・美山和也)

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