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ハアさんの厩界舞台裏 ケイアイドウソジンで初重賞制覇を目指す馬場調厩員

 今回、スポットを当てたのは、ケイアイドウソジンで初重賞制覇を目指す、“イケメン”調教厩務員の馬場隆光さん。女性には、残念ながら既婚者である。

 「競馬が天職」と、専門学校を中退しトラバーユ。調教厩務員になって3年とキャリアは浅いが、競馬にかける情熱は、すでにベテランの域に達している。馬運も良い。昨年は、ロラパルーザで重賞初挑戦(京王杯2歳S、12着)。そして、ついにケイアイドウソジンで、夢をかなえるチャンスがめぐってきた。昨1日の追い切り(美浦ポリトラック、5F67秒4、上がり3F37秒6→11秒4=G一杯)の動きから、状態もピークに近いと判断できる。
 「1週前に態勢は整ったので、今朝は終い重点にやったが、乗り役(高木助手)は『反応は抜群に良かった』と絶賛してました」と馬場さん。「状態に関して心配な点は何もないです」と満面笑みだ。

 好位から余力十分に抜け出した前走のロベリア賞(1着)がまた圧巻だった。その裏にはこんなエピソードも。「前々走で舌を出して走っていたので、それを縛ったら効果てきめん。集中力を増し、あの通りの圧勝劇でした」
 オンとオフの切り替えが上手な馬で、「普段は借りてきた猫のようにおとなしいが、ひとたび競馬に行くとスイッチが入る。賢い馬です」と目を細める。
 最後に課題を含めて、勝算を聞くと、「ちょっと神経質で以前は環境が変わると、カイバを食べなかった。でも、成長して落ち着きが出た今なら(福島遠征も)克服してくれるでしょう」と不安を一蹴。
 「千八(2勝)が一番競馬はしやすいし、条件的にチャンスは十分あると信じてます。応援してください。道悪? 他が苦にする分、有利になるはずです」と一発に虎視たんたんだ。

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