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レピッシュ・マグミの「音楽玉手箱」今週はこの1枚を聞け!<第114回>

 毎週末に連載するレピッシュのマグミによるオススメCDを紹介する企画の第114回目。マグミがDJの際にいつも持ち歩く音楽玉手箱」(CDボックス)から、今週のオススメCDをピックアップしてもらった。

◇今週のこの1枚◇ハッピー・マンデーズ「Bummed」(1988年/Elektra,Asylum Records)

 まず非常にミュージシャンにリスペクトされているバンドです。レディオヘッドのトム・ヨーク、パルプのジャーヴィス・コッカーやブラーのデーモン・アルバーン等、大物ミュージシャンにも影響を与え、後にデーモン・アルバーンは、ブラーとは別ユニットのゴリラーズでゲストに呼んだりしています。

 名前の由来は、ニュー・オーダーのヒット曲「ブルー・マンデー」に由来していて、マッドチェスターと呼ばれたムーブメントをニュー・オーダー、ザ・ストーン・ローゼズと共に牽引していきます。new waveに陰りが出てきた'80年代の中盤あたりからrockとdanceを融合して、新たなけだるいサイケデリック感をプンプンさせながら新しいシーンを作っていきました。なんだかんだとこの後のシーンも変化していきながらブラーやオアシスのblit popまで繋がって行ったと思います。

 ボーカルのショーン・ライダーは相当破天荒な人だったらしく、レコード会社からレコーディングの費用と言っては予算を引き出し、とうとうレコード会社が潰れてしまいます。これが原因でバンドも解散することとなります。ライブシーンを見ると、メンバーもオーディエンスも、とてもまともな状態でやっているとは思えませんね。マンチェスターのクラブシーンを始め、ドラッグとは縁が切れない感じがします。

 このバンドには、ショーン・ライダーの盟友でありバンドの顔でもあるダンサーのベズがいて、演奏するでもなくステージをうろうろしているだけで、ダンスにしてもただダラダラ踊っているだけで決して上手な訳ではないのですが、何故かイギリスでは大人気で、他のバンドから移籍金を数億円出すという噂まであったほどです。こういった何もしてなさそうな人がバンドにいるのも面白いですね。イギリスではたまにこのような役割の人を見かけます(笑)。

 1999年に借金返済などを理由に再結成しますが、受けが良かったため、散発的に今でも活動を続けているみたいです。日本に来ることがあれば、一度経験してみたいですね。

■マグミ オフィシャルウェブサイト http://magumi.jp/main.html
■ライブ日程はこちら http://npn.co.jp/newsrelease/detail/5453947/

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