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中山記念(GII、中山芝1800メートル、1日) カンパニーが1番人気に応える

 古豪健在! 「第83回中山記念」(GII、中山芝1800メートル、1日)は、昨年の覇者カンパニーが1番人気に応え、見事、V2を達成した。勝ち時計は1分49秒2(稍)。2着は後方からしぶとく伸びたドリームジャーニー。3着には、中山金杯の再現を狙ったアドマイヤフジが粘り込んだ。3番人気に支持された昨年の3着馬エアシェイディは、4角4番手の積極策で脚を失くしたのか、5着に敗れた。

 まるで、昨年の再現VTRを見ているような快勝劇だった。
 ディフェンディングチャンピオンのカンパニーは課題のスタートを五分に切ると、すんなり逃げ馬の直後をキープ。そのまま道中はリズム良く運び、あとは抜け出しのタイミングを計るだけだった。
 「2番手から行くのは初めから考えていた。去年の後半は前へ行かなくなってグイグイ押したりしていたが、今回は具合が良くていい感じで出てくれた」と鞍上の横山典騎手。「8歳になって58キロを背負っているのに、この悪い馬場でよく頑張ってくれた。昨年は目の外傷とかで歯車が狂ったが、仕切り直しでいいスタートが切れた」と胸をなでおろした。

 一方、音無調教師は「ジョッキーには何もいわなかったけど、前々で競馬をするだろうと思っていた。あれで負けたら仕方がないし、稍重の馬場もこの馬には良かったのかもしれない」と喜びを隠せない様子。「去年より全然いい状態できている。今年こそ、GIタイトルがほしいね」と決意を新たにしていた。 
 今後については「ここを目標にしてきたし、まだ何も考えていない」としながらも、「安田記念(GI、東京1600メートル、6月7日)には出たいね」と春の最大目標を明らかにしたトレーナー。次走はマイラーズC(GII、阪神芝1600メートル、4月18日)か、大阪杯(GII、阪神芝2000メートル、4月5日)が有力だ。

 昨年は中山記念→マイラーズCと連勝し、一躍、安田記念の主役候補に躍り出たが、目に外傷を負うアクシデントで休養を余儀なくされた。しかし、今回の勝利で能力に衰えがないことを証明できた。
 「8歳になった今年はラストチャンスかもしれないから、悔いを残さないようにしたいね」と横山典。ダイワスカーレット&ウオッカがけん引した昨年は「女の年」といわれたが、その一方で、近年、地道な活躍が目立っているのが高齢馬。2009年は「ロートルの年」となるかもしれない。

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