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再開発頓挫で結局パチンコ店 『フェステイバルゲート』跡地利用ドタバタ裏

 大阪市浪速区の娯楽施設『フェスティバルゲート』の跡地再開発計画を巡り、地元に困惑が広がっている。

 『フェスティバルゲート』は、大阪市交通局の土地信託事業として、'97年に華々しくオープン。しかし、'04に380億円の負債を抱え経営破綻した。交通局は、5年間はパチンコ店の営業を認めない等を条件に入札を実施し、結果、大手パチンコチェーンのマルハン(本社・京都市)が14億円で落札した経緯がある。
 「マルハンは当初、この跡地にレジャービルの建設を予定していたが、昨年7月になって“韓流テーマパーク”に計画を変更した。予定通り進めば今年の夏ごろには完成する予定だったのですが、同社はこの計画を断念し、結局はパチンコ店中心の複合施設への方向転換を明らかにしたのです」(地元記者)

 事業計画が二転三転する間に、パチンコ店の出店規制が今年3月で期限切れとなったため何ら問題はない。しかし、期限ギリギリの方向転換に地元では「やっぱり」の声がしきりだ。
 「そもそも、パチンコとボウリング以外ノウハウのない会社に、テーマパークができるわけがない。これまでの開発計画がパチンコ店オープンのためのダミーだったとみられても仕方がない」(地元デベロッパー)

 この「最初からパチンコありき」説に、マルハンはこう反論する。
 「韓流テーマパーク建設は、日韓友好に貢献したいという韓(裕)社長の願いでしたが、昨今の日韓関係の悪化もあって計画を見直すことになりました。計画が変わっていったのは、地域の活性化を第一に考えてのことであって、期間の引き延ばし狙いなどではありません」(マルハン広報部)

 現在、JR新今宮駅の北側には空き地が広がり、地元住民からも「治安に関わるので、何でもいいから早くあの場所に何か作ってもらいたい」との声も上がり始めている。一方、パチンコ店出店に関し橋下徹大阪市長は5月8日の定例会見で「しょうがない」と容認する考えを示し、今年度中に開業する予定だという。

 地元に受け入れられる施設となるか。

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