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『大切なことはすべて君が教えてくれた』第8話、生徒達の爽やかさ

 フジテレビの月9ドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』第8話「辞職」が、3月7日に放送された。月9なのに昼ドラのようなドロドロ展開が話題のドラマであるが、生徒達が爽やかな感動を与えてくれる。

 戸田恵梨香と三浦春馬のダブル主演ドラマであるが、気持ちはあるのに変な理屈でくっつかない二人にイライラさせられる視聴者も多い。今回は周囲の期待に応えるだけだった優等生的な教師・柏木修二(三浦)が自分で考えて発言するという精神的成長が見られる大切なシーンであった。しかし、それまでの佐伯ひかり (武井咲)への言動の一貫性が欠け、感情移入し難い。上村夏実(戸田恵梨香)と別れてまで、ひかりを支えると言った割には、ひかりは何も救われていない。
 むしろ、ひかりは事故死した姉と向かい合うための旅行を計画するなど、自分一人で乗り越えようとしている。まるで大切なことは他人から教えてもらうことではないというメッセージが込められているようである。実際、優柔不断な大人達と比べ、このドラマの生徒達は賢い。
 ひかりの親友の園田望未(剛力彩芽)は「辛い時に、悲しい顔して何か変わった? 私は笑ってきた。そしたら何とかなった」と、ひかりを励ます。それを聞いた児玉賢太郎(中島健人)や平岡直輝(菅田将暉)ら同級生も元気を出す。
 また、川本万里(石橋菜津美)は修二を軽蔑する母親に対し、「ダメな大人がいるから私たちは前に進める。信頼出来るダメな大人が必要なの」と反論する。大人以上に人生を悟っている高校生である。

 このドラマで最も株を上げた役者は主演の二人ではなく、武井咲である。特徴的な声やメジカラを印象に残した視聴者も多い。修二と夏美の幸せを壊した、ひかりという役柄に対するバッシングはあるが、憎まれることは役を演じきった証拠である。一方で、望未役の剛力彩芽は大変な家庭環境にありながら、明るさを忘れない役柄を爽やかに演じている。かつての広末涼子や上戸彩を想起させるピュアさがある。
 夏実が好きな生徒役の菅田将暉も、お調子者の雰囲気を出しながら夏美のことを真剣に考えている生徒を好演している。夏実は修二ではなく、彼と結ばれた方が幸せになるのではないかとの視聴者の声もあるほどである。今回のドラマは華のある役者がないと言われるが、若手俳優のアピールの場になった。

 今回の内容で修二と夏美の二人が相思相愛であることが改めて確認された。夏美の親友・東堂さやか役の篠田麻里子(AKB48)は自らの公式ブログ『篠田 麻里子 Diary』の3月9日付記事「大切なこと」で、ドラマの撮影がオールアップしたと報告している。そこに掲載された撮影現場の写真は結婚式を連想させるものである。最後には二人の結婚を予想したくなるが、どのような形で結ばれるか予想できない。
(林田力)

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