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書評「ポアロ 小さな灰色の脳細胞」後藤稔著、書肆侃侃房

 書肆侃侃房より「名探偵を推理する」というシリーズが刊行された。その記念すべき第1作目に選ばれたのがエルキュール・ポアロだ。

 ミステリーの女王、アガサ・クリスティーによって生み出されたこの名探偵は、今も世界中の推理小説愛読者を惹きつけて止まない。
 ライバルのシャーロック・ホームズが地面を這ってでも事件の証拠を探すのに対し、ポアロは時に安楽椅子に座り一歩も外に出ることなく、自慢の「灰色の脳細胞」によってトリックを見破ってしまうのだ。
 そんなベールに包まれてきた彼の「灰色の脳細胞」の内部など、名探偵自身の謎に迫るのが魅力のこのシリーズ。ポアロの趣味、嗜好から日々のクセまで、全作品を読み込んだ著者による貴重な情報が詰まったファン待望のガイドブックだ。
 後半ではドラマシリーズも解説する。「アクロイド殺し」「オリエント急行の殺人」など。久々にポアロ作品を読み返したくなる一冊だ。(税別1500円)

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