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小池都知事、森友学園問題、昭恵夫人…安倍首相を再び襲う健康不安

 「顔がむくんで顔色もすこぶる悪い。体調を崩しているようだ…」
 3月24日の参院予算委員会に出席し答弁する安倍首相を見ていた自民党のベテラン議員が呟き、さらにこう続けたという。
 「以前から抱えている潰瘍性大腸炎が悪化しているのではないか。症状を抑えるために朝晩2錠ずつ、アサコールという薬で抑えているというが、その1回の量を増やしているという話も聞こえてくる。なんと言っても、この病の最大の難敵はストレス。今、いくつもの難題を抱える安倍さんは、いつパンクするか分からない」

 ストレスの最大要因の一つは、森友学園問題だ。国有地格安払い下げの際の昭恵夫人の関与と、100万円の献金疑惑、さらに稲田朋美防衛相と籠池泰典氏サイドの蜜月疑惑などを払しょくできないことにある。
 自民党中枢関係者が、こんな見方を示す。
 「森友学園の疑惑が浮上した当初、首相はまったく意に介さなかった。というのも、籠池夫妻と面識はないし、疑惑の中身もまったく耳に入っていなかったからだ。昭恵夫人が一、二度、塚本幼稚園に行ったという程度の認識。そのため2月17日の衆院予算委員会で、『私や妻が関係していたということになれば首相も国会議員も辞める』などと強気の発言になった。これが結果的にストレスになり始めている」

 そんな中、鴻池祥肇元防災担当相と籠池氏の面談記録の存在が判明。鴻池氏が早々に会見を開き、 「封筒を渡されカネかこんにゃくか分からないが無礼者と投げ返した」としたことで疑惑に一気に火がつき、さらに3月16日には籠池氏から、「安倍首相から100万円の寄付を受けた」との発言が飛び出した。
 「そういった事実はないと首相が弁明しても、野党やマスコミは完全に前のめり。嘘を証明するには籠池氏の証人喚問となったら、今度は籠池氏が、国有地取引に関連した昭恵夫人の秘書からのFAXまで持ち出してきた。完全に籠池劇場にやられていますよ。首相自身はともかく、夫人の無関係を証明できなければ、徐々に『首相を辞める』という自らの発言に縛られ、追いつめられる」(前出・自民党ベテラン議員)

 森友学園問題は、安倍家にも大きなストレスをもたらしているようだ。
 「これまでも、昭恵さんが居酒屋を始めてみたり、大麻解禁だの、反原発を訴えるだのする度に、安倍さんの母親の洋子さんと悶着があったと言われています。特に反原発に関しては相当、洋子VS昭恵の確執があったようです。しかし、その都度、安倍さんが洋子さんをなだめ、事を収めてきた。当然、森友問題でも洋子さんから昭恵さんの脇の甘さについて激しく叱責があったに違いない。昭恵さんだけが批判されるならともかく、今回は息子の進退にも関わりますからね。間に挟まれた安倍さんはゲッソリしていますよ」(首相周辺関係者)

 ここへ来て、安倍首相の悩みの種はまだある。小池百合子都知事の動向だ。
 豊洲市場移転問題を巡る百条委員会で、石原慎太郎元都知事は開き直りの構えを見せ、移転を進めてきた都議会自民党は依然、“悪代官”のイメージのまま。退治する小池氏にとっては追い風が吹くばかりだ。
 「移転の結論が先延ばしになっていることで、小池氏も“都議選の争点の旗印にしない”としているが、状況は変わらない。公明党にも逃げられる中、3月14日には安倍首相、二階俊博幹事長、下村博文都連会長らが会談して各選挙区への徹底支援を確認し合ってはいるが、自ら森友問題を抱えるとあっては逆効果だ」(自民党中堅議員)

 これだけの難題が襲いかかる安倍首相に、“体調不安説”が浮上するのも無理はない。ちょうど10年前の'07年、潰瘍性大腸炎が悪化し、9月に退陣に追い込まれた、第一次安倍政権の悪夢が蘇る。
 「森友問題では、なかったことを証明するのは難しい。であれば、野党の求めに応じて昭恵夫人を証人喚問に出席させるしかないという声もある。しかし、そこでいくら昭恵夫人が100万円の寄付などを否定したところで、野党に吊るし上げられ、ただ怪しさだけが残るだけ。余計に安倍さんの首を絞めることになる」(自民党関係者)

 となると、野党を無視して強引に幕引きをするしかないのか。
 「強引にフタをすれば、即、危機に直面することはなくなりますが、安倍内閣の支持率の下落ぶりがボディーブローのように効いてくるでしょう。現に、報道各社が調査した支持率は軒並み下落しており、明らかに森友問題が影響している。今後もジワジワ下がるのは必至の状況です」(全国紙政治部記者)

 現状のままでは、それまでの高支持率を背景に夏の都議選を乗り切り、来年9月の総裁選で3選を果たすという安倍首相のシナリオに黄色信号が点滅する。都議選に大敗すれば党内に“安倍降ろし”が、一気に起きかねないのだ。
 「形勢を変えるには、安倍さんの体調も含め、レイムダックになる前の衆院解散しかないのではないか」(前出・自民党中枢関係者)

 選挙に勝つことが最高の妙薬となりそうだが、果たして…。

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