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連載「こちら米国自治領北マリアナ諸島ロタ島テテトビーチ前派出所」(2)

 南国のロタ島も、日本同様の不況を迎えているという。楽園の雰囲気は不況を忘れさせてくれるが、島民の現実はそうでもないようだ。

 「今はマリアナ諸島全体が不景気だね」。島の東にある港で親せきらとバーベキューを楽しんでいたジェームス・アタリクさんは、日本からの見知らぬ来訪者に食事をふるまいながら、島の実情を語った。
 「ロタはすぐには良くならないよ、1〜2年後だね。島にカジノを作る案が話されているけど難しいと思うよ。カジノはテニアン(北マリアナ諸島の一つ)、ロタは自然! 役人のあれ作るこれ作るは賛成じゃないね」
 一方、弟のジロンさんは「娘は大きくなったらハワイか米国本土の大学に通わせたい」という。島の仕事は限られているからだ。景気回復のための大規模開発か、観光地として大自然を残すのか、島の意見もさまざまだ。取材後、島内にカジノを作る案が正式に発表された。
 島内唯一の中心街、ソンソン村を歩く。病院などの公共施設に加え、ここだけは3〜4階建の雑居ビルが立ち並び、やっと繁華街に来たという気にさせてくれる。しかし、中をのぞけばそのほとんどがもぬけのカラ。営業しているレストランを探して、すきっ腹を抱えながら村中をたどるハメに。
 さびれた中心街で漂流しかけ、たどり着いたのは日本料理の「東京苑」。味は意外と悪くない。
 「数年前からこの辺りのスーパーもどんどんつぶれちゃいました。観光客の減少はコンチネンタルのグアム・サイパン便がなくなってからですね。昔はノースウェストもあったし…。でも私はこの島が好きですよ」と店を一人で切り盛りするエミリさん。
 フィリピン生まれのエミリさんは数年前にこの島にやってきた。島内のホテルで働いている従業員もだいたいがフィリピン人という。何故地元の女性がいないのか? その理由はこの島の女性に目をやれば分かる。ロタは20〜30代の女性がすっぽりと消えていた…。

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