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戦極 テレビ東京とタッグ結成 地上波進出で格闘技バブル再燃か

 総合格闘技イベント「戦極」を主催するワールドビクトリーロード(WVR)が16日、都内ホテルで会見。テレビ東京系列での地上波テレビ放送開始を正式発表した。PRIDE消滅から混迷期に突入しつつあった格闘技界だが、戦極の地上波放送進出はかなりの朗報。戦極マットの活況はおろか、今後の“格闘バブル再燃”も見えてきた。

 「テレビ放送がスタートすれば、リングは様変わりするでしょう。もちろんテレビが入ることで参戦したい選手は増えるでしょうし、放映権料が入ることで良い選手も呼べる。これから戦極がさらにスケールアップしていくこと間違いなしですよ」(格闘技関係者)
 PRIDE消滅後の昨年秋に発足した総合格闘技「戦極」。旗揚げ当初から地上波放送の話があったが、ついにこの日、テレビ東京で特別番組「最強格闘技・戦極スペシャル」(27日、13時から)と毎週日曜日にレギュラー番組「戦極G!(ゴールド)」(10月5日、24時35分から)がオンエアされることになった。
 会見ではテレビ東京スポーツ局スポーツCPチーム主事の三瓶純氏が「4月中旬から話を進め、具体的な話が出たのは8月に入ってからでした」と経緯を説明。さらには戦極の国保尊弘広報が「これから多くの人に知ってもらいたい、ということで各局と交渉を続け、あらゆる条件面で合意したのがテレビ東京さんでした。これからは、テレビ東京さんと2人3脚でやっていきたい」と語った。
 PRIDEでフジテレビが撤退したときから地上波放送を待ち望んでいた戦極のエース吉田秀彦にとっても、願ったり叶ったりの展開。吉田は「選手にとって非常にうれしいこと。ヤル気も一段と上がって、ファンにいい試合を見てもらおうと練習にも身が入ると思います。自分の試合がテレビで流れるのは久々なので、試合が決まったらもっともっといい試合を見せたいと思います」と手放しで喜んだ。
 地上波開始の影響は戦極内部だけにとどまらない。前出の格闘技関係者が言う。「注目したいのは、戦極にテレビが入ってどんな戦略でマスのファンに訴えていくか。テレビ向きの知名度がある選手を呼べば、ギャラも高騰していくでしょうし、地上波放送のあるDREAMとは切磋琢磨していくことになる。業界全体に、いい影響が出るんじゃないでしょうか」。
 戦極とテレビ東京との“タッグ結成”は今後どんな展開になるのか。戦極リングからますます目が離せなくなってきた。

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