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アントニオ猪木拍子抜け! 八百長関与力士はプロレス転向に否定的

 4月28日、東京ドームシティホールでIGFプロレスリングの興行が開催された。メーンイベントではエース格の元幕内・若麒麟の鈴川真一が、IGFチャンピオンシップトーナメント1回戦で、“K-1の番長”ジェロム・レ・バンナと対戦しKO負けを喫した。

 試合とともに注目されていたのが、先の八百長関与認定でクビになった元力士の動向。同団体会長のアントニオ猪木が、これらの元力士に門戸開放を宣言していたからだ。鈴川のつながりで、同大会には多くの八百長関与力士の来場が予想され、前夜祭では「現役、引退した人で25人くらい来るかもしれない」(鈴川)と語っていたことから、がぜん注目を集めていた。

 ところが、この日来場した引退力士は元千代白鵬、元旭南海、元霧の若の3人だけ。北大樹ら数名の現役力士の姿もあったが、鈴川が言った25人には遠く及ばず。引退力士はプロレス転向について、「若麒麟(鈴川)の応援なんで」(元千代白鵬)、「ないです」(元霧の若)とつれないもの。格闘技転向に興味をもっていた元旭南海は「体が張ってきました」と発言したものの、30日には夫人の地元である福岡への転居が決定済み。プロレス転向には誰も前向きな姿勢を示さなかった。

 猪木会長は「ボクの師匠の力道山も相撲出身。これから時代の変わり目で対応したい」と門戸は開き続ける意向を明らかにしたが、1人も前向きな元力士がいなかったことで意気消沈。

 IGFではエースの小川直也が戦列を離れ、日本人スター選手不足に頭を悩ませており、“ワケあり商品”といえども、即戦力となる元力士はノドから手が出るほどほしい人材。観戦に訪れた3人の発言も表向きということもあろうし、来場しなかった八百長関与力士のなかに、プロレス転向に活路を見いだす者もいるかもしれない。ここは、長期的に注視して見た方がいいだろう。
(ジャーナリスト/落合一郎)

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