search
とじる
トップ > 芸能ニュース > “相棒”だけじゃない! ドラマが生み出す人気映画

“相棒”だけじゃない! ドラマが生み出す人気映画

 テレビ朝日のドラマを映画化した「相棒 -劇場版-」の快進撃が止まらない。5月1日に公開されて以来、観客動員数が15日現在で早くも200万人を突破し、今年最大のヒット作になる可能性が高くなった。そこで「相棒」がヒットした要因を探るとともに、今後テレビドラマから映画化が予定されている作品をリストアップしてみた。

 「相棒」は2000年に土曜ワイド劇場の一作品としてスタートし、3本が放送され、平均視聴率19.0%を記録(ビデオリサーチ関東地区調べ、以下同)。2002年秋には連続ドラマ化され、シリーズを重ねるごとに人気が上昇。今年3月まで放送されていたシーズン6も平均視聴率15.9%を叩き出している。
 実は30年の歴史を持つ土曜ワイド劇場でも、放送された作品が映画化されたのは「相棒」が初めて。今回の映画化について杉下右京役の水谷豊は「“相棒”は日本の刑事ドラマにはない視点とリアルでスタイリッシュな演出で、いつか映画化したいという思いを持っていました。それが今、現実となりとても感激しています」と感想を語る。
 亀山薫役の寺脇康文も「1話ずつ、より良いものにしようと全力投球し続けてきたので、振り返るとシーズン6まできていました。ずっと豊さんと映画にしたいと言っていて、それが現実になりました。映画にするにはとてもいい時期だったと思う。でも、撮影に入ってみると不思議な感じがしましたね」と言う。
 映画の人気の秘密について、和泉聖治監督は「なぜ“相棒”が8年もの長きにわたって作り続けられてきたのかを考えたことがありますが、答えはひとつ。面白いからです」と、スパッと断言。
 25年ぶりの映画出演となった水谷は「ファンの皆さんの熱い声援を聞いて、25年ぶりの映画作品が“相棒”でよかったと思います。これほど素晴らしい作品の中に自分がいることがすべてなんだと思いました。見る方を裏切らない、素晴らしい作品です」と自信タップリ。寺脇も「ファンの皆さんの後押しがあったからこそ、映画化が実現したのだと思う。撮影中は川に飛び込んだり、アクションシーンがあったりして辛かったけど、出来上がった作品を見て苦労も吹き飛びました」と熱く語った。
 映画では、東京で行われる市民マラソンを標的にした無差別テロを阻止すべく、右京と薫が奔走する姿を描写。このマラソンには、五輪メダリストの有森裕子が本人役でゲスト出演している。
 国立競技場での撮影に有森は「懐かしい場所ですが、不思議な感じがしました。出演依頼を受けた時には、演技力もないしセリフ覚えも悪いし、どうしようか悩みました。でも、本人役ということで自分の地のままでできる役なので、少しでもお役に立てれば」とコメント。出演を決めたのは撮影前日の夜だったという。
 水谷も国立競技場にまつわる思い出として「実は中学生の時に学校の代表として、ここで800mリレーに出場したことがあります。第二走者の僕がバトンを受けたときには2位だったのが、第三走者にバトンを渡すときには7位になってました」と秘話を披露。
 有森の出演について2人は「彼女が出てくれることによって、シーン全体にリアルな感じが出ました」と感想を述べていた。


○人気作がズラリ 今後の映画化予定作品
 テレビ朝日からもう一本、人気ドラマが映画化される。高橋克典主演の大ヒット作「特命係長・只野仁」だ。柳沢きみおが週刊現代に連載していた漫画が原作だが、今ではドラマのほうが有名になった。
 2003年に放送された第1シーズンの平均視聴率が金曜深夜という時間帯としては異例の11.96%をマーク。この高い人気を受けて05年と07年には第2・第3シーズンが、ゴールデンタイムの2時間ドラマ枠でもスペシャル版が4回放送され、いずれも視聴率が10%を切ることのない高い人気を保持していた。
 その秘けつは最近の地上波テレビで見かけなくなった“お色気シーン”にあることは間違いない。
 ただ、誰でも見られる地上波だけに露出は過激ではない。それでも番組プロデューサーは、局上層部からの「アダルトビデオを作っているのか!」との譴(けん)責をモノともせず、地上波の限界ギリギリまで露出に挑んでいたという。
 それが劇場映画となれば、テレビの限界を超えたお色気シーンだってお手のもの。今回の劇場版では只野のベッドシーンの相手を女医の西川史子が務める。劇中の役かプライベートの自分か区別のないキャラクター設定とのことで、彼女の“性遍歴”がスクリーンに映し出される可能性大。過去の「只野仁」でも見たことのない爆笑お色気シーンが期待できるだろう。
 配役もドラマと同じで高橋をはじめ永井大、梅宮辰夫、桜井淳子、蛯原友里、田山涼成、三浦理恵子らおなじみの面々が顔をそろえる。また、先出の西川のほか赤井英和と秋山莉奈がゲストで出演する。
 公開は今年の12月。正月映画で今まで見たことのない「只野仁」に出会うことができるだろう。
 このほか、映画化が予定されている各局のドラマは次の通り。
 ▼日本テレビ「ごくせん」
 他の春ドラマを視聴率でブッちぎっている「ごくせん」。現在放送中の第3弾も視聴率が20%を割ることがなく、下馬評通りのヒットぶりに日本テレビも開局55周年記念の掉尾(とうび)を飾るべく映画化を決定したとか。
 もちろん主演は“ヤンクミ”こと仲間由紀恵。生徒役は第3弾のメンバー6人に、第1弾と第2弾のメンバーも加わり最強の布陣になる予定だ。
 ▼TBSテレビ「私は貝になりたい」
 テレビ創世記の1958年に当時のラジオ東京テレビ…今のTBSテレビで放送された、故・フランキー堺主演の名作ドラマを映画化。
 堺が演じた主人公の清水豊松を中居正広、妻の房江をこちらも仲間由紀恵が演じる。公開は11月22日。
 ▼フジテレビ「容疑者Xの献身」
 昨年10月クールに放送され、全10話で平均21.9%の高視聴率を記録した「ガリレオ」。東野圭吾の「探偵ガリレオ」シリーズを福山雅治主演でドラマ化したものだが、同シリーズ初の長編で直木賞受賞作「容疑者Xの献身」が同名タイトルで映画化される。
 福山は今作が映画初主演。テレビシリーズと同様、映画でも柴咲コウ、北村一輝が共演するほか、堤真一と松雪泰子が出演。公開は今秋の予定となっている。

関連記事


芸能ニュース→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

芸能ニュース→

もっと見る→

注目タグ