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トランプ大統領に翻弄されない日本自動車メーカーの実力

 選挙公約は本気だったのか――。就任直後からそう思わせる動きをみせている米トランプ大統領。早速、日本の自動車業界に向け「アメリカ車が日本で売れていないのは公平ではない」などと非難し始めた。
 「日本に住んでいる我々がアメ車を買わない理由は、ディーラー網の不備や右ハンドル仕様が少なかったり、以前よりよくなったとはいえ、燃費をはじめコストパフォーマンスが国産車よりも劣っているからです。要は、アメ車メーカーの努力不足によるところが大きいのです」(自動車ライター)

 今、日本の自動車メーカーはTPP離脱に加えてNAFTA(北米自由貿易協定)再交渉で関税が上がることに対して懸念を抱いている。メーカーのみならず、多くの部品メーカーはNAFTA加盟国であるメキシコの安い労働力を求めて工場を構えているからだ。
 NAFTA加盟国のカナダ、メキシコからの輸入はアメリカの輸入全体の約30%を占め、ほぼ関税なしで輸入されている。実際にNAFTA締結後5年間で、メキシコからの自動車や一般機械の輸入は約200%増加し、メキシコの対米貿易黒字の大半は自動車関連だ。

 トランプ大統領はここを問題視している。再交渉が進みメキシコに対する関税が課された場合、当地に進出しているメーカーはアメリカに拠点を移すなどの対応を取らざるを得なくなるかもしれない。
 「とはいえ、1月に米デトロイトで開催された北米国際自動車ショーでは、11年ぶりにモデルチェンジを果たしたトヨタの高級車ブランド『レクサス』セダンLSのニューモデル発表会場が一番の熱気に包まれていました。今や米国にとって日本車は高いお金を払ってでも手に入れたいブランドに成長していますから、トランプ大統領の思い付きに一喜一憂すべきではありません」(同)

 久々誕生の日本人横綱・稀勢の里にならい、どっしりと横綱相撲を取るべきか。

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