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カタい人は要注意! 「股関節」をやわらかくすることで得られる健康効果

 スポーツ選手などが、運動前にストレッチを行う姿を見かけます。その際、特に股関節は入念に行っているように思えます。

 怪我防止には欠かせない行為なのかもしれませんが、一般の人にとってはあまり意識する箇所ではありません。股関節を柔軟に保つことで、ほかにも何かカラダに良い効果は得られるのでしょうか。

 今回は、看護師の大木アンヌさんに「股関節を柔軟にすることで得られる健康効果」についてお聞きしました。

■股関節の構造
 「肘や膝など、通常の関節は蝶番(ちょうつがい)関節といって一方向にのみ曲げたり伸ばしたりできるのに対し、股関節は球関節といって曲げ伸ばし以外に回すこともでき、可動域も広くなります。上半身と下半身を繋ぐ役割があり、非常に負荷のかかる部分です。覆っている筋肉によって衝撃が吸収され、安定が保たれています。骨盤付近には、重要な神経が多く通っているため、股関節の柔軟性を保つことは機能の維持にも繋がります」

■柔軟性がさまざまな症状を予防
 「股関節の柔軟性を失い、痛めてしまったりすると、上半身と下半身がスムーズに連動しなくなり、歩いたり走ったりといった日常の行為まで困難になる場合があります。歩き方が不自然になれば、骨盤の歪みにも繋がり、腰痛や膝痛などそのほかの部位へも悪影響を及ぼします。骨盤の歪みが神経を圧迫したり、働きを鈍らせてしまう恐れもあります。カラダの様々な箇所に弊害をもたらしかねないので、股関節の柔軟性は非常に重要。逆に言えば、柔軟性を保てれば、こうした症状をすべて予防することができます。負荷を軽減するために、周辺に筋肉をつけることも必要です」

■やわらかくする有効な方法
 「股関節のストレッチ法として挙げられるのは、股割り。開脚して、そのまま足が180度開いたままビタッと床までつくような状態です。ただし、これは非常に股関節のやわらかい方がおこなう方法で、普通の方には厳しいでしょう。固い方は、立った状態から足を肩幅より少し広めに開き、そのまま腰を落とします。両手を膝に置いて、そのままさらに腰を落としていくと、股関節が開く感覚があるかと思います。また、さらに腰を落として、いわゆるヤンキー座りといわれる状態になり、胸の前で手を合わせて両肘を上げ、肘で足を押し開くようなストレッチも効果的です」

 股関節を重点的にやわらかくするのではなく、そのほかの部位も同時に行うことで、さらに効果はアップするようです。股関節の固さと骨盤の歪みは、関係性が深い。血行を悪化させる原因にもなるので、解消しておきたいところですね。

【取材協力】大木アンヌ
ルーマニア人ハーフの看護師。家庭や恋人同士で使える簡単な医療の知識を少しでも伝えていくため、ライターとしても活動中。

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