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事実上の戦力外となった巨人・小笠原の行き先は…

 長らく、日本ハム、巨人の中心打者として活躍してきた巨人・小笠原道大内野手(40)が事実上の戦力外となった。

 今季は春季キャンプで左人さし指を負傷して出遅れ、5月18日に1軍昇格。6月5日の日本ハム戦では代打サヨナラ本塁打を放ったが、それ以外は目立った活躍はなく、同29日に出場選手登録を抹消され、その後、1軍からお呼びが掛かることはなかった。

 今季成績はわずか22試合の出場で、36打数9安打1本塁打8打点、打率.250。イースタンリーグでも、92打数22安打2本塁打12打点、打率.239に終わっており、小笠原本来の打撃を見せることはできなかった。

 ポストシーズンでも1軍昇格はなく、日本シリーズでは出場資格選手の40人枠から漏れた。これは、事実上、小笠原が原辰徳監督の戦力構想から外れたことを意味する。すでに、来季は原監督の続投が決まっており、小笠原は戦力外となる可能性が高い。

 ただ、小笠原は現役続行に強い意向をもっているといわれ、他球団でのプレーに活路を見出すしかなさそうだ。

 かつては、首位打者、打点王、本塁打王、最多安打、MVPのタイトルも獲得した小笠原だが、ここ3年は不振が続いている上、年齢は40歳を超えた。もはや、限界説もささやかれるなかで、果たして引き取る球団はあるのか?

 そんななか、小笠原の去就に関心を寄せているのが、落合博満氏がGMに就任した中日。落合氏と小笠原は、日本ハム時代、師弟関係にあった。小笠原が06年オフに日本ハムからFAを行使した際は、当時監督だった落合氏が食指を動かしたが、巨人とのマネーゲームを回避して、獲得競争から下りた経緯もある。

 小笠原のポジションは一塁だが、中日の一塁手候補は今季、三塁を守ったエクトル・ルナ内野手、森野将彦内野手、残留が決まっていないマット・クラーク内野手がおり、飽和状態で小笠原が入り込む余地はない。そうなると、“代打要員”としての獲得しかないだろう。

 代打となると、高い年俸を払うわけにもいかない。11、12年は年俸4億3000万円(推定)の超高級取りだった小笠原だが、2年間の不振で、今季は7000万円(推定)まで落ちた。

 某スポーツ紙のA記者は「代打要員なら、3000万から、せいぜい5000万円程度。小笠原がプライドを捨て、薄給をのめば、現役続行は可能になるのではないでしょうか」と語る。

 06年(日本ハム)、07年(巨人)には2年連続でMVPを獲得した小笠原だが、プライドを捨てられれば、中日に限らず、来季もユニフォームを着ることができるかもしれない。
(落合一郎)

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