search
とじる
トップ > スポーツ > IGF有明大会 猪木襲われる

IGF有明大会 猪木襲われる

 IGF旗揚げ2周年記念興行が9日、東京・有明コロシアムで行われた。主宰のアントニオ猪木による国会議事堂破壊デモや“暴走王”小川直也&ジョシュ・バーネットVS三冠ヘビー級王者・高山善廣&ボブ・サップで勝負に出たものの、観客動員で苦戦。おまけに猪木はサップにボディースラムで抱えられるなどご難な日となり、まな弟子の小川にまで苦言を呈された。“アントン狂騒曲”が鳴り止まない。

 燃える闘魂が“道”に迷っている!? 自身の主宰する団体が旗揚げ2周年を迎えた猪木。会場となった有明コロシアムは、過去に2度興行を行っているが、いずれも観客動員の面で苦戦しており、IGFにとって“鬼門”となっている。
 それだけに、4日の成田会見では「9日のリング上では面白い話をします。北朝鮮の話もありますし…」と意味深な予告を放ち、大会をPR。前日には、猪木自身が千葉で開催されたロックフェス「サマーソニック09」に出演するなど、営業活動に奔走した。

 この日、猪木は後半戦開始前にリングに登場すると、コントグループ、「ザ・ニュースペーパー」扮(ふん)する小泉純一郎元首相、麻生太郎首相と北朝鮮の金正日総書記似の男と“猪木劇場”を展開。一部報道でウワサされている衆院選出馬について「出馬しようかと迷っていたら(故)ジャイアント馬場から挑戦状が届いた。『三途の川で待っている』と。逃げるわけにはいかない。馬場からの挑戦と出馬、どっちを先にするか、それはこのイベントが終わってから考えます」と宣言。目の前に置かれていた国会議事堂の模型をハンマーで粉砕した。
 さらに、メーンで行われたタッグマッチ終了後にも再びリングに登場。ここでハプニングが起こった。サップにカツを入れるビンタを放った直後、逆ギレしたサップが猪木を抱え、投げようとしたのだ。周囲が止めて事なきを得たが、最後は「1、2、3、ダー」と強引に締めた。
 なんとも中途半端な形で幕を閉じた2周年興行。宣言どおりのパフォーマンスや豪華タッグマッチで華を添えたが、結果には結びつかず。今大会も6523人(主催者発表)と満員にすることはできなかった。
 終わってみれば、今後について一向に進展はなし。衆院選出馬については「これから1週間以内に」と結論を先送り。次回興行の開催についても「まだ今のところは」と未定のままだ。
 そんな行き先不透明な主宰にまな弟子・小川から不満が噴出。「このカード自体ふざけんなって。次、高山とシングルかと思ってたら、サップが入ってたりとか。猪木さんの手のひらに乗せられてやってるのかもしれないけど、いいかげんにしろ。(広島大会から)5カ月も間隔が空いて、モチベーションを保つのは難しい」と怒りを露わにした。
 IGF旗揚げから2年。これまで「迷わず行けよ行けばわかるさ」と突き進んできた猪木だが、ここにきて道が見えなくなってしまった。この先どんな道を切り開いていくのか、動向に注目が集まる。

関連記事

関連画像

もっと見る


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ