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石原慎太郎都知事が宮内庁にキレた

 2016年の東京五輪招致に熱を入れる石原慎太郎都知事(75)が宮内庁にマジギレした。皇太子さまの招致活動協力を求めている知事は、これを難しいとする宮内庁に対し、11日の会見で「僭越なんだよ!」と連呼。皇太子さま本人の意向に先回りするかたちで、けん制されたイラ立ちをぶちまけた。

 「役人の出てくる話じゃないんだ。国家の事業なんだから」
 知事は、開催都市を決める来年10月のIOC総会(コペンハーゲン)に皇太子さまに出席いただけないかと考えている。スペインのサラゴサ万博で皇太子さまと同席する森喜朗元首相を通じて、まず本人の意思を確認してから、政府に正式要請させる段取りだ。
 ところが、宮内庁の野村一成東宮大夫が4日、招致活動段階からかかわることは政治的要素も強く実現困難との見通しを示したため激怒。宮内庁幹部が、サラゴサ万博ではそういう話をしてくれるなと森元首相に話したとの情報もあり、これを伝え聞いて大噴火した。
 「宮内庁ごときが出てきてだなあ、そんなこと言うとは僭越かぎりだよ。そういう役人が日本を滅ぼしてきたんだよ。とんでもないぞ本当に!だれも許さないぞ!名前言ったかそいつ。だれが何て言ったんだ」
 6月の開催地1次選考では、総合トップ通過しながら世論の支持が通過4都市で最下位だった東京。知事は「メディアが足引っ張るからだ」と怒りの矛先を報道陣に向ける一幕も。
 会見では、洞爺湖サミットを「何もしなかったじゃねえか。ああいうのを“ムダ騒ぎ”って言うんだ」と切り捨て、カメラ目線で都民にIOC総会への皇太子さま出席要請を呼びかけるシーンも。「どうですか、みなさん。皇太子に行っていただこうじゃないか、国を代表して。総理大臣はだれがいつどうなるかわからねえんだから」。福田首相は一貫してぞんざいな扱いだった。

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