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CBC賞(GIII、中京芝1200メートル、14日)伏兵プレミアムボックスが大金星

 16日に中京競馬場で行われた「第45回CBC賞」(GIII、芝1200メートル)は、鮫島騎手が騎乗した12番人気のプレミアムボックス(牡6歳、美浦・上原厩舎)が、1分8秒0(良)のタイムで優勝。昨春のオーシャンS以来の勝ち星は、うれしい2つ目の重賞制覇となった。

 レースはエムオーウイナーが後続を2馬身ほど離して快調に飛ばしていく。前半3F通過は33秒7。最終週の馬場を考慮しても、メンバー構成からすれば、先行勢は息の入る流れ。前が残ってもおかしくない展開だった。
 そんな不向きな流れを後方3番手から見事に差し切ったのだから、この日のプレミアムボックスの勝利はケチのつけようがない。実際、ラストはレースの上がり(3F34秒3)を1秒1上回るメンバー最速の33秒1を計時した。

 「馬に落ち着きがあって、一発ありそうな雰囲気でした。ためればいい脚を使えると思っていましたが、それにしても、終いは切れましたね。この距離ならGIでも楽しみ」と鮫島騎手。
 ただ、期待を膨らませる鞍上の談話をうのみにできない部分もある。今回、そしてオーシャンSの勝ち時計はともに1分8秒台。頑張っても1分7秒台後半が精いっぱいの同馬は、常に馬場コンディションに左右される弱点がつきまとうからだ。成績にムラがあるのもそのせいだろう。
 もっとも、それを見越して(?)最終週のここに照準を合わせてきた陣営の“戦術眼”はアッパレのひと言だ。規定路線でいけば、秋の最大目標はGI・スプリンターズS。そこで頂点を狙えるか否かは、その日の馬場状態が大きなカギを握っているといえそうだ。

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