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ノムさんが日体大野球部の監督に就任へ

 ノムさんこと野村克也氏(77)が近い将来、日体大で指揮を執ることになった。

 同大は3月4日、元楽天監督の野村氏が4月1日付で、客員教授に就任することを発表した。松浪健四郎理事長はプロアマ問題がクリアされ次第、野村氏に野球部監督への就任を要請する意向で、野村氏も快諾した。

 野村氏は「監督が変われば、チームが変わるという信念を持ってやってきまして。プロで4球団の監督をやりましたけど、その4球団とも最下位のチームという変な縁がありまして。野球の一番の魅力は、野球の意外性。つまり弱いチームでも強いチームに勝てる。これが最大の魅力。日体大のチームがどれぐらいの実力あるかまだ見てもないですし、分かりませんけど、野球の本質、野球の魅力に準じて指導をしていきたい」と早くも意欲を見せた。

 現行の日本学生野球憲章ではプロ退団後、2年を経過しなければ、大学野球の指導者になることはできない。昨年12月まで楽天で名誉監督を務めていた野村氏は、15年シーズンにならなければ、学生の指導をすることは許されない。

 しかし、今年1月、日本学生野球協会側が、プロ野球経験者が学生野球の指導者になるための規定を緩和することを決めた。新規定は今年中には決まる見込みで、そうなれば、プロ、アマ双方の研修を受ければ、即指導者になることが可能となり、早ければ、14年シーズンには日体大・野村監督が誕生する。

 日体大は首都大学野球リーグ1部に所属。昨秋は4位に終わっているが、過去20度の優勝を飾っている同リーグの強豪校。

 野村氏は南海、ヤクルト、阪神の監督を務めた後、社会人野球シダックスで指揮を執り、その後、楽天で監督を務めた。南海で1度、ヤクルトで4度のリーグ制覇を果たし、ヤクルト時代には3度の日本一に輝いた。プロ通算24年にわたって監督を務め、1565勝(1563敗)を挙げており、シダックス時代には都市対抗野球準優勝にまで導いた名将。

 プロ出身者で大学野球の監督になった例としては、元広島、大洋(現DeNA)監督の古葉竹識氏(東京国際大)、元巨人、中日の江藤省三氏(慶応大)、元東映(現日本ハム)、巨人の高橋善正氏(元中央大)らがいる。

 ただ、プロ、社会人、大学で監督を務めるのは極めで、立教大監督時代に長嶋茂雄氏を指導した砂押邦信氏が、プロの国鉄、サンケイ(ともに現ヤクルト)、社会人の日鉱日立で指揮を執った例がある。

 まだ先の話になるが、野村氏が日体大の監督に就任することで、地味な存在の首都大学リーグが大いに盛り上がることは間違いないだろう。
(落合一郎)

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