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ヤクルト・高田監督辞任の波紋

 ヤクルト・高田繁監督(64)辞任で波紋が広がっている。その一つとして、既定路線の来季荒木大輔新監督(46)案を不安視する声があがっている。「今のヤクルトの戦力では誰が監督をやっても大変だ。荒木には荷が重いし、いきなり泥をかぶることになるのでは」という、もっともな理由からだ。

 「何も焦って荒木を監督にする必要はない。若松さんに2年くらいもう一度監督をやってもらえばいい。若松さん本人もヤクルトには愛着を持っているし」。ヤクルト関係者からこういう若松監督再登板待望論が起こっている。若松勉氏(63)は、99年にヤクルト監督に就任して2年連続4位とはじめは苦戦したが、01年にリーグ優勝、日本一になると、04年までAクラスを続けた。
 「たいしたものだ。満足な戦力補強もしてもらっていないのに、Aクラスを続けるのは大変なことだ。チームをまとめる若松の監督としての能力は素晴らしい」。監督時代の巨人・長嶋茂雄終身名誉監督、ソフトバンク・王球団会長は、こう若松監督の統率力を絶賛したものだ。荒木投手コーチを監督に据える前に、若松氏に再登板してもらい、チームを再生してもらうというのは、確かに一理ある。

 高田監督辞任の波紋は巨人OBにも及んでいる。「高田監督の辞任で、V9巨人の時代も終焉した」という球界関係者の声に対し、元V9ナインの巨人OBがこう反論する。
 「高田監督が悪いわけではない。打てないデントナ、ガイエルの2人が元凶だ。巨人・堀内監督がキャプラー、ミセリというひどい外国人選手に足を引っ張られたのと全く同じだよ。どちらも外国人選手を見る目のないフロントの責任だ」と。
 巨人・堀内恒夫前監督と同様に、ヤクルト・高田監督もフロントの補強失敗の被害者だというのだ。こちらも、若松監督再登板待望論と同じく、耳を傾けるだけの価値はあるだろう。勝負の世界は勝てば官軍、負ければ賊軍だが、監督だけの責任で終わらせてしまえば、同じ失敗が繰り返されることになる。

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