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【放送業界伝説】怪談ドラマ撮影中に“本当の怪奇現象”が発生し、撮影中断!

 「怪を語れば怪至る」という言葉がある。これは、怖い話をすればいつか本物の怪奇がやってくる、という意味で、日本人は深層心理として怪談を避けがちだと言われている。

 1976年にNET(現在のテレビ朝日)で放送された『ベルサイユのトラック姐ちゃん』というテレビドラマがある。

 タイトルの通り、東映の人気映画シリーズ『トラック野郎』、漫画の『ベルサイユのばら』の2つのタイトルに便乗して作られたドラマだった。当時、演技派女優として人気の高かった浜木綿子(俳優の香川照之の母)を主演に、人気歌手の中村晃子、元水泳選手の木原光知子に女子プロレスラーのマッハ文朱、アイドル歌手の山本由香利などがレギュラー出演したバラエティドラマだった。このドラマで「お化け」を扱ったエピソードの撮影中に「本物」の怪奇トラブルが発生したと当時、読売新聞が報じた。

 トラブルが発生したのは、第12話『怪談 黒百合館の怨霊』。この話は莫大な財産を持つ老婆を付け狙う悪い男たちを、浜演じる「トラック姐ちゃん」とその仲間たちが、お化けに扮して懲らしめる……という内容。この撮影の最中、小道具として用意した壁の絵が、誰も触ってもいないのに勝手に傾くという「霊象」が発生したのだ。

 しかも、助監督が何度も絵を元通りの位置に置くたびに傾いてしまい、撮影は一時中断。何とか撮り終えたもののその翌日、出演者の山本に藍とも子、そして主演の浜が原因不明の高熱を発症。1週間ダウンし、撮影スケジュールが大幅に遅れてしまったのだという。

 この回はテーマが「怪談」ということもあり、撮影には「出る」と噂される無人の廃墟が使われ、さらに監督には「怪談映画の巨匠」と称された中川信夫を据えており、かなり本格的なムードが漂っていたという。

 この『怪談 黒百合館の怨霊』は予定通り、無事に放送された。ただ、熱にうなされた浜ら女優陣は「もう怪談はよしましょうよ」と震えていたという。

 なお、『ベルサイユのトラック姐ちゃん』は現在DVD-BOXが発売されており当該エピソードも問収録されている。気になった方はぜひ、ご覧いただきたい。

文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)

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