search
とじる
トップ > スポーツ > 球宴選手間投票でわかった8人のスター

球宴選手間投票でわかった8人のスター

 1日、オールスター運営委員会から選手間投票結果が発表された。「ファン投票は人気投票。選手が選手を選ぶ、本当の実力を持つオールスターメンバー」という、うたい文句で導入され、今年で3年目。ファン投票でもこの選手間投票でも選出された選手が名実共にスターと言える。

 「一軍の選手でなくとも、70人枠の支配下登録されている選手であれば投票権あり。ただし公正を期すために、自らが所属しているチームの選手は選べない」。こういう明確な規定のある選手間投票。今年は759人が有効投票。その結果、6月28日のファン投票に続き、選手間投票でも当選した選手は、セで5人、パは3人だった。
 セから見ていくと、投手の広島・前田健太、三塁手の巨人・小笠原道大、遊撃手の巨人・坂本勇人、外野手のヤクルト・青木宣親、巨人のラミレスの5人だ。パの方は、一塁手のロッテ・金泰均、三塁手の西武・中村剛也、日本ハム・稲葉篤紀の3人しかいない。セ、パで人数に隔たりがあったのは、今年のオールスター第1戦(7月23日)がソフトバンクの本拠地・福岡ヤフードームで開催される影響がある。
 ファン投票でソフトバンクの選手がセの巨人と並ぶ両リーグトップタイの5人も選ばれているからだ。先発・杉内俊哉、中継ぎ投手・ファルケンボーグ、抑え投手・馬原孝浩、遊撃手・川崎宗則、外野手・多村仁志の5選手だ。ところが、選手間投票ではゼロだ。中継ぎ、抑え部門はないから、ファルケンボーグと馬原の2人は自動的に消えた。そして、投手部門に日本ハム・ダルビッシュ有、遊撃手には西武・中島裕之、外野手3位には日本ハム・糸井嘉男が選ばれている。

 ダルビッシュは、一昨年、昨年と2年連続でファン投票、選手間投票の両方で選出されている。本来ならば、3年連続のダブル当選となるところだったが、福岡ドームでのオールスター開催のために、ファン投票でソフトバンクのエース・杉内に負けたと言える。そんな事情があるにせよ、ダルビッシュでさえ達成できなかった3年連続してファン投票、選手間投票のダブル当選を果たした選手が3人だけいる。
 ヤクルトの唯一の看板選手・青木、2年連続本塁打王の西武・中村、札幌ドームでのファンの稲葉ジャンプで知られる日本ハム・稲葉だ。が、今季の中村と稲葉はケガで散々泣かされている。青木には近い将来のメジャー行きという問題がある。ダルビッシュにも同じ事情がある。
 ファン投票でも選手間投票でも選出される名実共にスターとして、今年で2年連続ダブル当選、選手間投票で最多の474票を集めた巨人・坂本、初めての広島・前田ら、「高校時代はハンカチ世代、プロではマー君世代」と言われる若い世代に期待がかかってくる。今年のドラフトでハンカチ世代の元祖、早大・斎藤佑樹がプロに入ってくる。マー君世代の旗頭、楽天・田中将大も刺激を受け、さらにスケールアップが求められる。1億円から8000万円。さらにその半値の4000万円。テレビの放映権料が暴落を続けるオールスターが再び夢の球宴の商品価値を取り戻すには、スターの世代交代の加速しかない。

関連記事


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ