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【女子プロ野球】埼玉・加藤優「勝って埼玉に帰ってくる」女王決定戦前哨戦で兵庫に逆転勝ち!

▽10日 埼玉アストライア 5-3 兵庫ディオーネ(川口市営)
埼玉11勝8敗3分 観衆 635人

 28日からわかさスタジアム(京都)で開催される女王決定戦(日本シリーズ)に進出を決めている、首位の兵庫ディオーネと、2位の埼玉アストライアが公式戦最後の直接対決を行った。埼玉は本拠地最終戦とあって、女子プロ野球では苦戦を強いられる平日のナイターにもかかわらず595人ものファンが集まり、前哨戦に熱い声援を送った。

 オープニングでは埼玉西武ライオンズの公式チアグループ、ブルーレジェンズがメットライフドームでお馴染みのパフォーマンスを披露。華やかな雰囲気に包まれる中、埼玉の今季最終戦が幕を開けた。

 埼玉打線は初回から兵庫先発の大型左腕、泉を相手に毎回ランナーを出すが、なかなか捕まえ切れない。埼玉先発のエース磯崎は、3回まで毎回安打を許すも粘りのピッチングを続けるが、4回、中田と太田に連続二塁打を浴びてしまい先制されてしまう。しかしその裏、埼玉打線が遂に泉を捕らえて岩見のレフト線への同点タイムリー二塁打、加藤優の進塁打から、佐藤千尋が勝ち越しタイムリーを放ち逆転に成功。

 逆転をして立ち直るかと思われた磯崎だが、5回にまたもや太田に2点タイムリーを打たれて再度試合をひっくり返されてしまう。しかしその後、踏ん張って後続を打ち取り、6回も先頭のみなみに二塁打を打たれるも無失点で切り抜けた。兵庫の碇監督は好投を続けていた泉を5回で降板させ、6回から継投に。これが埼玉にとっては好転、兵庫にとっては誤算だった。

 宮原相手に簡単に二死を許した埼玉打線だったが、加藤優がレフト線へ落ちる二塁打を放つと、佐藤千尋、今井、キャプテン楢岡の三者連続タイムリーで再逆転。最終回は萱野がマウンドに上がり、いきなり二連打されるもその後の打線を3人で打ち取った。これで埼玉は5連勝。オールスター戦以降、首位の兵庫には4勝1分けと負け知らずで、下克上を目指す女王決定戦の前哨戦を最高の形で制した。勝ちは磯崎で9勝(2敗1S)、セーブは萱野についた(2勝2敗)6S。

■埼玉アストライア 中島梨沙監督 試合後談話

 「磯崎が4回と5回に1点、2点で抑えてくれたからこの勝ちがある。前半、全然勝てなかった時期に心から熱い声援を送ってくれたファンの皆さんに感謝したい。14日の最終戦(対京都フローラ)の準備をしっかりして、そのあとの女王決定戦を頑張りたい」

■埼玉アストライア 加藤優選手試合後談話
※6回、二死から逆転劇を呼ぶレフト線ツーベースヒットを放つ
 「6回は相手のピッチャーが宮原投手に代わったので、大山コーチからストレートに詰まらないようにタイミングを取っていこうというアドバイスを受けてから打席に入りました。ツーアウトでしたが、必ずフォローしようという思いでした。私の後ろには強打者がたくさん控えていますし、中島監督が私に期待してくれている『流れを変えるバッティング』がこのホーム最終戦で出来て本当に良かったです。仲間に、ファンの皆様に、心から感謝したいです。最後にホームで2連勝していい勢いもつけられたと思いますし、今のチームなら絶対に勝てると思うので、仲間を信じて自分を信じて、最終戦もこの勢いのまま勝って、私たちは地元のファンの皆さんに支えられながらここまでやって来れたので、恩返しの意味も込めて女王決定戦に勝って埼玉に帰ってきます」

■埼玉アストライア 佐藤千尋選手 試合後談話
※3安打2打点1盗塁の大活躍

 「6回は何とか抜けてほしいと願ってました。磯崎投手が粘って投げてくれてたので、絶対に勝ちたいと思ってました。ホーム最終戦を勝利で収めることができて嬉しいです」

■埼玉アストライア 今井志穂選手 試合後談話
※6回、ライトへ逆転タイムリースリーベースヒットを放つ
 「前の打者が繋いでくれたので、絶対に打つという強い気持ちを持って打席に立ちました。ファンの皆さんの声援が力になりました」

取材・文 / どら増田

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