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長きに渡り同棲生活を送る男女をリアルに描くマンガ「喰う寝るふたり 住むふたり」を“漫画家ユニット”代々木姉妹が語る

 「喰う寝るふたり 住むふたり」2巻(作者:日暮キノコ)が19日に発売された。月刊誌「コミックゼノン」で連載中のこの作品は、同じ時間軸に沿ったひとつのエピソードを男性サイド・女性サイドでそれぞれ1話ずつ、計2話を同時発表するという異色のスタイルを採用した超・意欲作。付き合って10年、同棲して8年という主人公・町田りつ子(リツコ)と野々山修一(のんちゃん)の日常生活をそれぞれの視点から別々に描ききる至難の業を、同世代男女の強い共感を誘うであろう、魅力的かつリアルな内容に仕上げ、成立させている。

 そんな「喰う寝るふたり 住むふたり」の魅力を漫画家ユニットとして活動するタレント「代々木姉妹」のアサノ光さんとちぇきさんに聞いた。まず、作品について「一言で「共感」しかなかった!(笑)。男性がこういうふうに思ってるんだってのを初めて学んだ(アサノ)」「だから自分の経験と重ね合わせて「もしかしたら彼、あの時ああいうふうに思ってたのかな」って、気づかされた(アサノ)」と、リツコとのんちゃんという登場人物のフィルターを通して女性の気持ちへの共感と男性の思考への理解が顕在化したようだ。

 話は続き「(女性作家による)女性目線のマンガって多いじゃないですか。けどそれが(女性の作者なのに)男性目線も的確に書けるのがすごいなって。男性を女の人の目線から都合よく書かれることってあると思うんですけど、これってリアルっていうか。男性側の視点で書いたらこうなるんだなってのが区切れていて、説得力もあるからもう本当に共感でしかない(アサノ)」「男性サイド(のんちゃん編)をどういう風にここまで明確にリサーチして仕上げているんだろう!(ちぇき)」と、ふたりともすっかり作品の世界観に引き込まれている模様。

 その他“男性目線での考え方”について、ふたりは1巻にある合コンのエピソードに注目。「(女なら)合コンは、全く同じようなことが何度もあるよね(ちぇき)」「リツコが「合コンに誘われちゃったんだけど、行ってきちゃおうかな」って(のんちゃんに)伝えるところ。こっち(女子)は「行くな」とか「なんで?」って言葉を待ってるんだけど、「いいんじゃないの」って言われたら「えっ!? 何で」ってなる。意地になって行くよね(ちぇき)」とのこと。中途半端な余裕が地獄を招くことを男性諸君には十分に気をつけてもらいたい。

 ただし、それが逆に愛を深めるきっかけとなる可能性も残されている。「男女両方だと思うんですけど、長く付き合っていれば、付き合っていた分だけ、たまには別の男性を見るってことが必要だと思うんだよね(アサノ)」「マンガの内容のまま(合コンで)男の人を見て「なんか違う」と思って家に帰ると(そこにいる彼を見て、ホッとすることで)マンネリしていた気持ち、モチベーションがまたアガるよね(アサノ)」。つまり結果オーライな展開も存在するのだ。だがやはり、これはラッキーパンチが当たった例にしか過ぎないので、男性諸君にはより一層気を引き締めてもらいたい。

 では、具体的に「男性の行動で勘弁してもらいたいことは?」と聞くと「(どんなことでも包み隠さず)ちゃんと言ってほしい(ちぇき)」というコミュニケーション面から話は金銭面へ。「例えばお金とか。ケチとかヤダ! 完全なワリカンとかは…。ちょっと多めに払ってくれるとか(アサノ)」。こちらが男性が多く読んでいる媒体なのでそういうのは大事ですと伝えると「男気は欲しいですね、やっぱり(ちぇき)」「円単位でワリカンする男の人とかはダメ!(アサノ)」とより強いダメ出しが続く。「まあ、これ(取材)で私たちの写真が出た場合、「テメーが言うな」とエラく叩かれるのを覚悟の上であえて言う(笑)(ちぇき)」と肝も据わっているから、こちらとしても何も言うことがない。男性はきっと女性よりも多く食べて多く飲むはず。それが理由ではないが、支払いの時にもその男気をしっかりと表明するのが正しいモテ道。“モテ道は一日にして成らず”とはよく言ったものだ。

 そんなふたりも結婚を夢見る女子。「いつかハッピーエンドを迎えた時に恋愛モノを!(ちぇき)」「そうだね!いつか書きたいね!!(アサノ)」と来るべき時には自身の作品にも当然幸せな結婚ネタを反映させたいそう。ただ現状は「アサノサイドと、ちぇきサイドでいつか。今のままだとハッピーエンドが訪れない!(ちぇき)」「希望を与えられない(ちぇき)」とやや悲観的なご様子。本作の主人公である、のんちゃんのことを「のんちゃんと付き合いたい(ちぇき)」「付き合いたい! あこがれるね。これを目指していこうかなと(アサノ)」ふたりともベタ褒めなので、更にマンガを読んでもらいつつ是非“のんちゃん的男子”を現実世界でも見つけ出してもらって「おまえ(アサノ)より先に幸せになってやる!!(笑)(ちぇき)」という希望をそう遠くないうちに叶えてもらいたい。

取材協力:ENTRY池袋店(http://cafe.entry.co.jp/)

<作品情報>
日暮 キノコ
「喰う寝るふたり 住むふたり」(2)
2013年3月19日発売
590円
ゼノンコミックス
http://www.amazon.co.jp/dp/4199801413/
月刊誌「コミックゼノン」で好評連載中

<(2)巻あらすじ>
「夜の生活」「食事」「子供」など、長年の恋人同士には避けて通れない大事な問題に直面したリツコとのんちゃん。そんなふたりの視点から描いた恋愛ザッピングストーリー。

コミックゼノン
http://www.comic-zenon.jp/
代々木姉妹
http://ameblo.jp/yoyogi-sis/

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