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ヤクルト・五十嵐が達成した800試合登板 手放しでは喜べないファンも?

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 今季23試合目の登板は“メモリアル”登板となった。

 28日広島戦の5回に登板し、1回を1安打無失点に抑えたヤクルト・五十嵐亮太。史上7人目となる通算800試合登板(メジャー時代は含まず)を、40歳のバースデー登板で達成した。

 昨季までソフトバンクに在籍した五十嵐は、今季10年ぶりに古巣復帰。開幕からここまで22試合に登板し、「5勝0敗・防御率2.45・6ホールドポイント」と健在ぶりを示し続けていた。

 800の大台に乗った五十嵐の通算登板数は、2位の藤川球児(724試合)に大差をつけて現役トップ。チームのために右腕を振り続けた末の偉業を受け、ネット上には「誕生日に記録達成は凄い」、「呼び戻したのは大正解だった」、「まだまだ記録を伸ばしてほしい」といった称賛の声が数多く寄せられている。

 一方、今回の一件に際しては「記録はすごいけど、それだけ五十嵐に頼らなきゃいけない現状はよくない」、「そもそも中継ぎを酷使しすぎ」、「今のままだと絶対誰か壊れるぞ」といった批判も散見される。状況が状況だけに、手放しでは喜べないファンも多いことが窺える。

28日終了時点のセ・リーグ登板数ランキングを見ると、26試合でトップに立つのがデーブ・ハフ、スコット・マクガフの両名。23試合(リーグ4位タイ)の五十嵐、近藤一樹、梅野雄吾を含め、トップ10のうち5人をヤクルト勢が占めている。

これだけの投手をつぎ込んで勝てるのならば話は別だが、現在のチームは12日巨人戦以来勝利無し。28日の敗戦で、その連敗は12まで伸びている。

なりふり構わぬ酷使が、後に大きな痛手となる可能性は少なくない。現に、昨年リーグ2位の71試合に登板した石山泰雅は、勤続疲労の影響もあってか、今月6日に上半身のコンディション不良を理由に登録を抹消されている。

今回偉業を達成した五十嵐を含め、チームのブルペン陣には疲労が蓄積し続けている。早いうちに何らかの策を講じなければ、連敗が止まった後も苦しい戦いを強いられることは想像に難くない。

文 / 柴田雅人

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