肥留間正明の芸能斜め斬り 矢田亜希子は記者会見で女優をアピールすべきだ
押尾学という人間は実に学ばない人間である。芸能界入り後の押尾は、スキャンダル人生だった。その押尾のえじきになったのは元妻の矢田亜希子。押尾と交際前の彼女は「白い巨塔」でヒロインを演じるなど仲間由紀恵と並ぶほどスター街道一直線の若手女優のホープだった。だが、押尾との交際が災いして挫折する。タトゥーの入った押尾の背中にオイルを塗っている姿をスクープされて、清純派の看板は完全に色あせ、CMも打ち切られる。そして今度は合成麻薬エクスタシーとホステスの死。矢田にとって押尾は疫病神そのものだ。
それにしても解せない。同じ日に酒井法子容疑者の夫が覚せい剤所持で逮捕された。逮捕現場に酒井容疑者がいて、直後に逃亡しているが、当初は単なる覚せい剤事件だった。対する押尾の事件は、人間が一人死んでいるのである。当然押尾の記事が大きいはずだ。しかしこの数日、酒井容疑者の逃亡事件に目が移り、押尾の記事が小さくなった。何か裏があるのだろうか。確かに押尾が所属していたプロダクションは、所属タレントも多くマスコミへの影響力が強い。それとも芋づる式に逮捕者が出るのか。芸能マスコミは、そんな裏事情から報道を遠慮しているのだろうか。
さらに不思議は続いた。逮捕状が出るまでの酒井容疑者はバカな亭主をもった被害者だったはず。そこで事件のショックで酒井容疑者は失跡したものと解釈されていたが、時間が経過すればするほど不可解になっていった。考えてみれば酒井容疑者は失跡する必要はない。むしろ出てきて会見を開いて、バカ亭主に巻き込まれた悲劇の妻を演じれば、同情を誘い起死回生になったはずだ。所属プロダクションだってそのくらい知っている。だから出てくるように呼びかけている。そこでマスコミの間で「のりピーもやっていた」という見方が出ていたが、案の定、彼女はやっていた。
酒井容疑者はともかく、矢田は早急に記者会見を開くべきだ。離婚をFAXで報告するだけでは弱い。かつてショーケンこと萩原健一が大麻で逮捕された時、妻のいしだあゆみは、記者会見を開いて注目を一身に集めた。目の動き、涙の流し方、ハンカチでの涙の拭き方など、どれをとっても完璧だった。女優いしだあゆみは評価を高めた。後日、作家の山口洋子さんが感動して本に書いたほどだった。
そう、記者会見は起死回生の最高の手段なのだ。会見で悲劇の妻を演じれば、矢田は見事に立ち直ることができるだろう。彼女にその演技力が果たしてあるのか、正に女優の資質を問われる。記者会見は女優人生最大の舞台なのである。神が与えてくれた舞台を、矢田は見逃す手はない。一刻も早く記者会見をすべきだ。じっくりとその演技力を拝見したい。


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