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電気業者を装い留守番の女児を暴行した男を逮捕

 大阪府警捜査1課は6月2日までに、電気工事業者を装って家に上がり込み、留守番の女児に暴行したとして、強姦(ごうかん)致傷の疑いで、自称派遣社員・肥予(ひよ)靖直容疑者(44=同府大阪市西区)を逮捕した。

 肥予容疑者は「身に覚えがない」と否認している。

 逮捕容疑は、数年前、同府内の住宅に上がり込み、一人で自宅にいた女児に暴行し、ケガをさせたとしている。

 捜査関係者によると、今年4月、同府内で、電波調査やインフルエンザ検査を装った男が家の中へ上がり込む強制わいせつ、同未遂事件が2件相次いで発生。両事件は手口が似ていたが、現場付近の防犯カメラにはいずれも黒い自転車に乗ったニット帽に、マスクを着けた男が写っており、特徴が似た肥予容疑者を割り出した。

 このため、府警が肥与容疑者のDNA型を解析したところ、08年頃に発生した複数のわいせつ事件で採取されたDNA型と一致したため、逮捕に踏み切った。

 府警によると、04年頃から、「電気工事をしに来た」「水道を見せてほしい」と業者を装った男が家に上がり、女児にわいせつな行為をする事件が約50件相次いでいた。肥予容疑者との関連を調べる。

 捜査関係者によると、事件は大阪市北西部を中心に、土日や小学校などが長期休暇に入る夏や冬に相次いで起きていた。同課は、女児が自分で鍵を開けて自宅に入るのを確認し、両親らの不在を狙った可能性があるとみている。
(蔵元英二)

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