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野田新首相は、低迷する格闘技界に手を打ってくれるのか?

 8月30日開催の衆院本会議にて、第62代内閣総理大臣に指名された民主党新代表・野田佳彦氏。
 野田新首相といえば、大の格闘技ファンで、自身も柔道2段の格闘技の猛者であることは、すでに多くの方が各メディアのニュースでご存じのことだろう。

 そんな野田氏が愛してやまない格闘技であるが、今やすっかり衰退し、低空飛行が続いたままである。特に、日本格闘界の盟主だった「PRIDE」が、2006年に暴力団との癒着を週刊誌に報道されたのをきっかけとして2007年に滅亡して以降、現在の格闘技界の状況は悲惨そのもの。PRIEDの後発団体の「DREAM」も人気が伸び悩み、母体の「K-1」も資金繰りが悪化したため興行が激減、その他にも満足に興行も打てない団体が続出するなど、ほぼ壊滅状態といっても過言ではない。

 格闘技好きの野田氏は、格闘技バブル真っ盛りの2005年に発足した「格闘技振興議員連盟」の会長に選任された。格闘技振興議員連盟といえば、K-1やPRIDEを「国の代表的なスポーツ」として認識し、さらなる振興に努めることを高らかに謳っていた。格闘技好きの新首相ならば、是非とも初心を思い出し、メジャー格闘技の復興にも力を注いでいただきたいところだ。
 かつて野田氏が(裏事情を知らないまま?)こよなく愛したPRIDEは、裏社会との蜜月による潤沢な資金力で隆盛を極めたが、結局そのダークな背景が命取りになり、消滅した。暴力団の力を借りないメジャー格闘技の復興こそ、すべての格闘技ファンの宿願である。
 先日、吉本興業が島田紳助氏の引退を受け入れ、長年の関係を解消した通り、古くから暴力団とは切っても切れない関係を続けてきた芸能界でも、すでに自浄化の波が起こっている。もう一度超満員の大会場でメジャー格闘技を観たいという思いは、野田氏も大多数の格闘技ファンと同様であろう。

 日本の政治の長となった今こそ、野田氏が先頭を切って、暴力団と格闘技興行を切り離す舵取りを行っていただきたいところだが…。

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