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球界裏クライマックス 巨人・松井監督“完全消滅”の全内幕

 今年5月29日に他界した父親・貢さん(東海大学グループ総監督)の思い出が詰まった横浜スタジアムで、巨人の原辰徳監督が現役時代の背番号と同じ8度、宙に舞った(9月26日)。その舞台裏では“次期監督”松井秀喜氏の入閣をめぐり、日米間で大混乱が起きていた。

 ポスト原監督の松井氏はニューヨークのヤンキー・スタジアムでNHK-BS放送のゲスト解説。26日(日本時間)は今季の本拠地ゲームの最終戦で、試合は現役引退を表明しているデレク・ジーター内野手の劇的なサヨナラ打で幕を閉じた。今季最多4万8613人のファンが、ピンストライプ姿の偉大なキャプテンに惜しみない拍手を送り、松井氏も「それをやるのがデレク・ジーター」と珍しく涙を浮かべ称賛した。
 その松井氏は11月16日に、川崎市のジャイアンツ球場で開催予定の東日本大震災のチャリティー野球イベントに参加することが決まっており、このジーターと連れ立って来日することになっていた。帰国は今年3月以来で、球界雀の間では、「このイベントこそ松井新監督のお披露目の舞台」と噂されていた。
 「被災した福島県の中学生ばかりでなく米軍基地からも学生を招待し、松井とジーターが日米両チームの監督を務め、試合することになっていたのです。これが松井“新監督”デビューとなる筋書きで、巨人サイドは何らかの準備をしていました。実はその開催要項の発表が、優勝の決まった同じ先週の26日に予定されていたのですが、直前になって中止となることが決定した。はっきりした理由はわかりませんが、何か大きな動きがあったのは確かです」(大手広告代理店)

 一方、原監督の周辺からは「原監督は日本一を花道に辞任する可能性が高い」「父親であり野球の師匠でもあった貢氏の死を弔う時間を設けるために、一区切りつけるのでは」などの声が漏れ伝わっていた。おいの菅野智之投手がエースの座を獲得したこと。そして2020年東京五輪へ向けて安倍政権から、初代スポーツ大臣の期待が寄せられていることも理由だという。
 「読売新聞社にしても、ライバルの朝日新聞が慰安婦問題や吉田調書で誤報を重ね、大きく部数を落としていることから、今こそ松井氏投入の好機と捉えていた。渡辺恒雄本社グループ会長、長嶋茂雄氏が高齢なこともある。監督、助監督は問わず、ゴジラ人気に期待していたのです」(日本テレビ関係者)

 ところがどっこい、巨人が3年連続、通算45度目の優勝を果たした26日に事態は大きく動いた。松井氏が来日するイベントを白紙に戻すとともに、白石興二郎オーナーが「来季の原監督の続投」を明言。返す刀で松井氏のコーチ就任についても「要請を見送る」ことを決めたからだ。
 「原監督が続投をためらう素振りを見せていたのは、松井助監督を突き付けられることが嫌だったからですよ。次期監督がベンチにいられては指揮系統が混乱する。選手たちは松井になびくだろうし、とりわけ主将の阿部は完全な松井のシンパ。内部崩壊しかねないと危惧したのです。結果からいえば、球団側が松井の入閣要請を見送ったことで原監督は続投を受け入れた。逆に松井は今後、必然的に巨人と距離を置くことになるでしょう」(スポーツ紙デスク)

 そんな巨人の動きと時を同じくして、本誌に仰天情報が飛び込んできた。
 原監督の続投が確定したことで、松井氏が読売との“完全決別”を決意すると見越した阪神タイガースが、何と招聘に動き出したというのだ。
 石川県出身の松井氏は少年時代からの阪神ファン。星稜高校時代には5打席連続敬遠という伝説を作り、甲子園球場とは縁が深い。しかも、この話の出所が和田豊監督周辺だというから面白い。不穏な状況を一気に巻き返すべく、松井氏に「助監督」を持ち掛け、来オフには「阪神松井監督」というシナリオだという。

 阪神は来季監督をめぐってスッタモンダしている。今季で3年契約が満了する和田監督について、球団は「契約延長」方針を公表しているものの、額面通りに受け取る在阪のマスコミはいない。各スポーツ紙は、次期監督のスクープ合戦を展開中で、日刊スポーツが岡田、金本、矢野の3氏を候補に挙げれば、デイリーとサンスポは掛布に一本化。二軍監督の平田、さらにはオマリー氏の名前も紙面を飾り、もちろん和田監督の続投論もある。
 このままでは空中分解と懸念してか、交通整理に乗りだしたのが最大の“圧力団体”でもある阪神OB会。しかし「この大混乱を収拾できるのは川藤幸三会長以外にいない」と川藤擁立案までが急浮上する始末。大混乱というありさまだ。
 「球団としてはCS敗退までは和田続投の方針を変えないが、CS敗退→新監督発表の準備は着々と進めている。しかし、これだけ候補が乱立していては誰が監督になっても周りは抵抗勢力。そこで和田監督を続投させ、ファンの誰もが納得するヘッドコーチを付ける。そうやって凌ぎたいが阪神OBにはいない。そこで、他球団の大物を物色というわけです」(トラ番記者)

 その筆頭が松井氏だという。もともとの右打ちを左に変えたのは、憧れの“もう一人のミスター”掛布雅之氏をまねたからという筋金入りの虎党だけに、あながち仰天情報ともいえないかもしれない。

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