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満島ひかりに注目

 モントリオール世界映画祭で深津絵里が最優秀主演女優賞を獲得し、現在公開中の映画《悪人》。脇を固める錚々たる顔ぶれの中でも独特の存在感を見せたのが、石橋佳乃役の満島ひかりだった。

 NHK朝の連ドラ《瞳》では、榮倉奈々のギャル友(?)をリアルに演じ、先日のBSジャパン再放送の《怨み屋本舗》でも、どろどろした難しい役どころを熱演していた彼女。
 現代女性を演じるその情念の演技には、気になっている人も多いことだろう。 

 あらためてFolder5のHIKARI=満島ひかり、だが、現在は性格俳優として活躍している、ということか。

 「彼女も、子役をきっかけに芸能界に入った女優さんです。しかし、自ら『生きにくい人』と自称しているくらいシャイで、逆に、自分の歌う歌や演じる役に入り込むことにトコトンこだわりがあるんです。よって常に棘の道を選んでしまうようなところがある気がします。それも大きな魅力なんだと思います」(満島ファンの会社員)

 そのこだわり、彼女の“商売っ気の無さ”のようなものが、確実に花開いている、ということだろうか、映画や舞台の評論家からの評価は今や、うなぎのぼり。

 “月9”や《食堂かたつむり》などをはじめ、続々と有名連ドラや映画などで脇を固めるいっぽうで、《愛のむきだし》《プライド》《クヒオ大佐》といったDVD映画に主演して、毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞、キネマ旬報ベスト・テン助演女優賞など、女優として今年に入ってからは受賞ラッシュだ。

 「事務所も移籍し、園子温監督や安藤監督、そして《悪人》の李監督など彼女に共感してもらえる人と出会えて、自然と一歩メインストリームへ踏み出せている、といったところもあるのではないでしょうかね…」(前出同)

 最近では、三井住友VISAカードのCMで若者に切々と語りかける満島。抜群に可愛いいだけでなく、やはりなんとなくドキッとさせるところがある。
 評論家受けだけでなく、ファンからもこれまで以上に支持されつつある満島の演技派ぶりに要注目。

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