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棚橋、中邑不在もトランキーロ! 内藤旋風が大阪城上陸! 新日本6・19大阪城大会展望

 新日本プロレス毎年恒例、6月のビッグマッチ「DOMINION」が今年も19日に大阪城ホールで開催される。昨年は21年振りに進出した大阪城ホールの日程に合わせて7月5日に開催したが、今年は会場は大阪城ホールのまま、日程を従来の6月開催に戻して行われる。今週は6・19大阪城大会の見どころをカード毎に書いてみたい。

 6月19日(日)大阪城ホール『DOMINION 6・19 in OSAKA-JO HALL』16:00試合開始

▼第0試合 ジェイ・ホワイト壮行試合
天山広吉&小島聡&中西学 対 ジェイ・ホワイト&ジュース・ロビンソン&デビッド・フィンレー
※15:30開始予定
■見どころ
この大会を最後にアメリカROHマットへ無期限遠征することが発表されたジェイ・ホワイトが第3世代トリオを相手にヤングライオン卒業マッチを行う。若手外国人勢の成長によっては数年後に夢のカードになる可能性もあるので見逃せない。

▼第1試合
真壁刀義&ヨシタツ&キャプテン・ニュージャパン 対 バッドラック・ファレ&高橋裕二郎&ハングマン・ページ
■見どころ
“ハンタークラブ”ヨシタツ、そしてキャプテンに強力な助っ人真壁を加えたトリオで、バレットクラブと対決。大阪城ホールでも「ハンターチャンス」が爆発するか?

▼第2試合
石井智宏&YOSHI-HASHI 対 SANADA&BUSHI
■見どころ
SANADAとの一騎打ちを訴えていたYOSHI-HASHIだが、大阪城ではタッグマッチでの対戦となった。SANADAを破ればYOSHI-HASHIにもG1クライマックス出場の可能性が広がるだけに、この試合に勝ってシングル実現に持ち込みたいところ。

▼第3試合 スペシャルシングルマッチ
後藤洋央紀 対 EVIL
■見どころ
昨年11月大阪大会で対戦した時は後藤の反則勝ち、今年5月の福岡大会ではEVILが完勝した。3月の「NEW JAPAN CUP」から覚醒したEVILはロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの仲間であるIWGPヘビー級王者内藤哲也も一目置く存在に成長している。一方の後藤はCHAOS入りしてから重鎮的な存在感を示しているが、本人が目指す変化にまでは至ってない。迫力満点の日本人肉弾対決を制するのは後藤か?EVILか?

▼第4試合 IWGPジュニアタッグ選手権試合イリミネーション式4WAYマッチ
<第47代王者組>リコシェ&マット・サイダル 対 ロッキー・ロメロ&バレッタ<挑戦者組> 対 カイル・オライリー&ボビー・フィッシュ<挑戦者組> 対 マット・ジャクソン&ニック・ジャクソン<挑戦者組>
※リコシェ&サイダルの初防衛戦
※4チーム同時に通常のタッグマッチを行い、敗れたチームから退場。最後まで残ったチームを勝者とする。試合権のある選手が敗れた時点でそのチームは退場。なお、トップロープを越えて場外に転落した場合も退場となる
■見どころ
大盛況だった「BEST OF THE SUPER Jr・XXIII」最終日の6・7仙台大会で、IWGPジュニアタッグチャンピオンチームのハイフライヤーズに六本木ヴァイス、レッドドラゴンが挑戦表明したことを受け、これにスーパーJr・を怪我で欠場したヤングバックスも加えた形で4WAY戦によるタイトルマッチが決定した。今回は最後の1チームが勝者になる勝ち残りのイリミネーションルール。世界のプロレスファンが羨む夢のカードが大阪城で実現する。

▼第5試合 IWGPジュニアヘビー級選手権試合
<第73代王者>KUSHIDA 対 ウィル・オスプレイ<挑戦者>
※KUSHIDA2度目の防衛戦
■見どころ
「BEST OF THE SUPER Jr・XXIII」の決勝戦で田口隆祐を破り、初出場にして史上最年少優勝を飾ったオスプレイ。公式戦でのリコシェ戦はスーパーJr・史に残る名勝負だった。チャンピオンのKUSHIDAには新日マットに初参戦した4月の両国大会以来の挑戦となる。王者として夏以降のビッグマッチに臨みたいKUSHIDAにとっては落とせない試合。しかし今のオスプレイには恐ろしいくらいの勢いがある。ジュニア最高峰の試合になるのは間違いない。

▼第6試合 IWGPタッグ選手権試合
<第70代王者組>タマ・トンガ&タンガ・ロア 対 ジェイ・ブリスコ&マーク・ブリスコ<挑戦者>
※ロア&トンガ組初防衛戦
■見どころ
ROHからブリスコブラザーズがIWGPタッグ王座に挑戦。GOD(トンガ兄弟)との兄弟タッグ対決に挑む。真壁&本間を相手に完勝して王座を奪取したGODは様々なタッグタイトルを巻いているブリスコブラザーズに勝って、タッグチームとしてのステージを上げたいところだが、一筋縄にはいかないだろう。

▼第7試合 NEVER無差別級選手権試合
<第11代王者>永田裕志 対 柴田勝頼<挑戦者>
※永田初防衛戦
■見どころ
5・3福岡大会で柴田を破り王座を戴冠した永田だが、試合後には自ら再戦をアピール。柴田にリターンマッチの機会を与えた。この二人の絡みには新日本ならではのストロングスタイルを感じさせる殺伐としたものがあるだけに、今回の試合も死闘になるはず。永田は再び世代の壁を突き放すことができるか?

▼第8試合 IWGPインターコンチネンタル選手権試合ラダーマッチ
<第13代王者>ケニー・オメガ 対 マイケル・エルガン<挑戦者>
※オメガ2度目の防衛戦
※リング上に吊るされたベルトを獲得した選手が勝者となる
■見どころ
棚橋が怪我で欠場することを受けてエルガンが挑戦することになった。ケニーとエルガンは4・27博多大会で外国人ヘビー級対決のベストバウト級の試合を行っているだけに、棚橋の欠場は残念だが、このカードは大阪のファンの心も掴むはずだ。新日マット初のラダーマッチにも注目。

▼第9試合 IWGPヘビー級選手権試合
<第64代王者>内藤哲也 対 オカダ・カズチカ<挑戦者>
※内藤2度目の防衛戦
■見どころ
4月の両国大会で内藤政権樹立後、新日マットは完全に内藤を中心に動いている。5月の福岡大会では石井を相手に初防衛。試合後にオカダがリターンマッチを要求し、今回の再戦が決まったわけだが、オカダは前シリーズで連日行われた前哨戦でも内藤の余裕を崩すことができなかった。それどころか、オカダ推しの木谷オーナーを訪ねるためにシンガポールに行ったり、本隊時代に最もブーイングを浴びた大阪のファンに対し「手のひら返しはしないで欲しい」と述べるなど、内藤の勢いは内外ともに止められない状況になっている。当日は木谷オーナーの来場も決定。内藤の言葉とは裏腹に内藤へ大声援が送られるのは間違いない。恐らくそれも内藤にとっては想定内なのだろう。ここまでは内藤の思惑通りに進んでいる。オカダはどんな秘策を持って内藤と対峙するのか?IWGP王者としてG1クライマックスに出場するのは内藤か? オカダか? その答えもトランキーロ! (焦んなよ!)である。

 今大会は棚橋が怪我の治療に専念するため欠場となった。現在の体制になってから棚橋と中邑(現WWE)の2人がいないビッグマッチは初めてだが、内藤が旋風を巻き起こしたことにより、チケットも順調に売れている。既に1階席は完売し、若干数となった2階席も増席した。2年連続で大阪城ホールを超満員札止め(昨年は11,400人を動員)にすることが濃厚な情勢だ。新日本プロレス上半期の集大成大会とした「DOMINION」は今年も浪速を熱狂させる。

(増田晋侍)
<新日Times VOL.21>

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