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富山の少年少女4人がアプリ「LINE」を使って美人局 男性を恐喝

 若者に絶大な人気を誇るスマートフォン(多機能携帯電話)の無料通信アプリ「LINE(ライン)」を介した少年犯罪が、またしても起きた。

 富山中央署は4月7日、同県富山市長柄町の公園で上市町に住む男性(21)から、現金を脅し取ったとして、14〜16歳の少年少女4人を恐喝の疑いで逮捕した。

 逮捕されたのは、県東部の無職少年(16)と高校入学予定の少年(15)、富山市内の中学3年の少年(14)と少女(14)の計4人。

 逮捕容疑は、6日午前0時頃から1時15分頃にかけ、少年少女4人が共謀して、公園に呼び出した男性から現金約6万円を脅し取った疑い。

 同署によると、「LINE」を通じて男性と知り合った少女が「会いましょう」などと言って、公園に誘い出した。2人で会っていた際に、仲間の少年3人が現れ「カネを出すのか」「警察に行くか」などと脅し、殴る蹴るの暴行を加えて、カネを奪ったという。少女と男性は初対面だった。

 被害者の証言や現場周辺の聞き込みなどから、4人が浮上した。4人は「カネが欲しかった」などと供述し、容疑を認めているという。

 また、同じ方法でこれまで10回ほど恐喝し、奪ったカネは分け合っていたと供述しており、同署が裏付けを進める。

 男性は殴る蹴るの暴行も受けており、同署は傷害の疑いでも捜査する。

 無料で通話やメールができるとあって、若者を中心に普及した「LINE」だが、出会い目的に利用されることも多く、犯罪の温床にもなっている。どこかで、歯止めをかける必要がありそうだ。
(蔵元英二)

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