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元西武のアスレチックス・中島裕之 もうメジャー昇格は無理? 厳しい状況は続く

 「あの人は今どこに?」ではないが、最近、とんと名前を聞かないのが、元西武でアスレチックスの中島裕之内野手(31)だ。

 開幕から早4カ月が経つというのに、「メジャー契約」したはずの中島は、いまだに1度も上に上がっていない。

 オープン戦で打率1割台、失策連発と低迷した中島は、オープン戦中に左太ももを負傷。それが響いて、故障者リスト(DL)入りして、傘下3Aのサクラメントで開幕を迎えた。

 故障はとっくに完治しているのだが、メジャーからは一向にお呼びが掛からず、マイナー暮らしを余儀なくされている。

 昨年12月、中島はアスレチックスと2年総額650万ドル(現在のレートで約6億4200万円)プラス出来高で契約し、「正遊撃手候補」として期待された。

 ところが、アスレチックスは中島に全幅の信頼を置けなかったのか、2月にアストロズからのトレードで、同じ遊撃手のジェド・ローリー内野手(29)を獲得。中島が不在の間に、ローリーは期待以上の働きを見せ、3割近い打率をキープし、遊撃のポジションを確固たるものにしてしまった。

 一方、中島はマイナーで二塁や三塁を守ることになったが、メジャーに上がるほどの成績を収められていないのが現状だ。

 そんな折り、中島にとってはバッドニュースが飛び込んできた。アスレチックスは7月30日(日本時間31日)、エンゼルスからトレードで、ライバルといえるアルベルト・カヤスポ内野手(30)を獲得したのだ。

 カヤスポのポジションは中島と同じ二塁、三塁で、長打力こそないものの、堅実な守備が売りの選手。今季はエンゼルスで86試合に出場、294打数74安打5本塁打36打点、打率.252の成績を残していた。チームに合流後は即、二塁手でスタメン起用されている。

 それでは、三塁はというと、ジョシュア・ドナルドソン内野手(27)が、打率.294、16本塁打、61打点(成績は8月4日=同5日=現在)の好成績を挙げており、中島が入る余地はない。

 現在、アスレチックスはア・リーグ西地区の首位を走っており、地区優勝に向け、未知数の選手を試す余裕はないだろう。

 大きく目算が外れてしまった中島。今季中にメジャー昇格を果たすためには、マイナーで絶対的な成績を残すか、内野手に故障者が出るのを待つかの他力本願に懸けるしかなくなってきた。
(落合一郎)

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