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子供の頃から“泥水”を飲まされ、完成したキャラが『ヒロシ』

 世間を席巻して8年ほどが過ぎた今、ヒロシが単独ライブを開催するという。タイトルは、『泥水』。

 「短い言葉で自分を表現できるのは、なんだろうと思ったんです。小学生のときから、人がやったのに、僕が悪いみたいな目にけっこう遭っていて。人がガラスを割ったのに、僕が怒られるとかね。テンションの低い僕らって、テンションの高い人に押し潰されるんですけど、そんな人たちが観て、あー、俺もそうだって思うライブにしたいんですよ。“泥水”って、使い物にならないでしょ? にえ湯を飲まされてきた僕に、ピッタリだなぁと思って」

 かねてから、いじめられっ子だったことは、メディアを通じて明かしていた。当時、つらい毎日で、「見返してやる」という復讐心だけがエネルギーだった。

 「変な羞恥に遭ったときは、芸人になって売れて見返すっていうのをモチベーションにして生きてました。なんの根拠もないのに。小学生のときに、『8時だヨ! 全員集合』、『オレたちひょうきん族』。漫才ブームでツービートを見て、漫才師という商売があることを知って、ダウンタウンさんを京都花月(現:祇園花月)で観て、な〜んておもしろいんだって感動して」

 生まれ育った九州も関西地方と同じく、土曜日の昼に吉本新喜劇が放映されていた。「土曜の昼はインスタントラーメン食いながら新喜劇を観るというのが、当たり前だった」と言う。

 夢は叶い、漫才師として芸能界デビュー。「デビューして1年ぐらいで出鼻をくじかれ、いつ売れるかわからない状況で、だんだん年をとっていく」という恐怖に、負けそうになった。大敗を喫するその前に、売れそうなキャラクターを作った。「ヒロシ」。彼は、売れるために誕生したキャラだった。

 そんな彼は今、“一発屋芸人”のカテゴリーに位置している。

 「嫌でしたよ、最初は。でも、食うために受け入れてる。『一発当てることも、すごいことですよ!』なんてみんなは言うけど、バカにしてるわけじゃないですか。でも、メディアのほうからのお仕事は、それしかないですからね…」

 およそ2年前、芸人仲間が「ヒロシはやっぱりおもしろい!」と騒ぎだしたことで、再び時計の針が動きだした。高田文夫、くりぃむしちゅー、爆笑問題らは、ヒロシのネタで爆笑した。のちに、単行本を出版して、缶コーヒー・BOSSのCMに抜てきされた。今年は、社会現象になったNHK連続テレビ小説『あまちゃん』で、小池徹平にものまねされ、10月期の新番組『ホムカミ!〜ニッポン大好き外国人 世界の村に里帰り』(MBS系列)のレギュラーメンバーになった。

 現在は、所属していたサンミュージックと業務提携という形に切り替えている。そんななか開催する単独ライブは、少数精鋭であるうえに、作・演出・主演も兼ねる。

 「210万円の赤字というところからスタート。最近になって(チケットが)動きだしましたけど、当初はチラシ貼りとかも、してました」

 小心者であるがゆえに、努力家。「食ってくためには、なんでも自分でやってくって意識はあります」というのが、本心だ。(伊藤雅奈子)

【ヒロシ単独ライブ『泥水』】
日程◆11月2日(土) (1)13時開場/13時半開演、(2)19時開場/19時半開演/11月3日(日) (1)12時半開場/13時開演(この昼の回のみトークライブ) (2)18時半開場/19時開演
会場◆東京・新宿シアターモリエール
料金◆ライブ:前売り4000円、当日4500円 トークライブ:前売り2000円、当日2500円
問い合わせ◆ http://www.sunmusic.org/profile/hiroshi_get.html

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