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【週刊テレビ時評】キムタク主演「PRICELESS〜あるわけねぇだろ、んなもん!〜」視聴率は安定せず

 キムタクこと木村拓哉主演「PRICELESS〜あるわけねぇだろ、んなもん!〜」(フジテレビ系列/月曜日午後9時〜)の視聴率が、どうにも安定してこない。

 初回(10月22日)は16.9%(以下すべて、ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、いまひとつ。キムタクが主演した連続ドラマの初回で、視聴率20%を切ったのは初めてのことだった。これは、裏で「プロ野球セ・リーグCS(クライマックスシリーズ)ファイナルステージ第6戦〜巨人対中日」(日本テレビ系列)が放送され、20%を超える高視聴率を獲得した影響があった。

 第2話(同29日)では18.8%に上昇。ところが、第3話(11月5日)は15.2%と急落。第4話(同12日)は18.4%に回復したが、第5話(同19日)では15.7%で、前週より2.7ポイントも落としてしまった。特に強力な裏番組が放送されたわけでもなかった。

 前回、キムタクが連続ドラマに出演したのは、昨年10月期の日曜劇場「南極大陸」(TBS系列)で、全10話の平均視聴率は18.0%だった。このままでは、10年5月〜7月に同じ月9枠で放送された「月の恋人〜Moon Lovers」(フジテレビ系列)の平均視聴率16.8%(全8話)を下回る可能性もあり、今後の推移が注目されるところ。

 また、木曜日午後9時の医療ドラマ対決で、“大物”米倉涼子が主演する「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」(テレビ朝日系列)の裏で、割を食った感もある仲里依紗主演「レジデント〜5人の研修医」(TBS系列)第6話(同22日)は4.4%で、5%にも達しなかった。同日の「ドクターX」第5話は17.7%で依然、高い数字を保っており、「レジデント」の実に4倍の視聴率を得たことになる。
(坂本太郎)

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