死亡した田畑容疑者の長女・織音ちゃんは自宅で生まれた直後、未熟児だったために病院へ移され、危険な状態を脱した2カ月後にようやく退院。自宅へ戻っていたが、事件はその1週間後に起きた。
「使用された薬は、血液降下剤に含まれる『アムロジピン』と糖尿病の治療薬に含まれる『メトホルミン』。いずれも田畑容疑者の母親の処方薬に含まれていたものだった。本人は逮捕後、一貫して哺乳瓶に薬を入れたことを否認していますが、織音ちゃんがミルクを飲んだ時間帯、現場の部屋に誰も出入りした形跡はない」(捜査関係者)
乳児に成人用に処方された薬剤を与えた場合、その効果は20倍にもなり、命の危険がある。乳児が死亡した際は低血糖状態だったと言われている。
田畑容疑者は両親と妹、織音ちゃんとの5人暮らしだった。都内の都立高校在学中は演劇部に所属し、将来は女優になることを夢見ていたという。
「高校卒業後は、ある劇団に所属していたのですが、そこで手先が器用なことを見込まれメークを担当したことで、特殊メーク技術に興味を持ったようです。その後、メークアップの専門学校へ行き、その方面の業界に就職したと聞いています」(高校の同級生)
ところが数年前、思いもよらぬ事態が起きた。近隣住民の話。
「幸香さんの母親は長年、看護師をしていたのですが、あるとき体調を崩してしまったんです。そのために幸香さんは在宅勤務に切り替え、母親を自宅で介護するようになった。その後、交際相手との間に子供ができて結婚し、実家の近くに住んでいたのですが、彼女が妊娠中に実家に戻ってきて以降、旦那とは別居状態が続いていたようです」
母親の介護の一方で身籠るという、23歳にしては苦労が絶えない女性像が思い浮かぶが、田畑容疑者にはこんな一面もあったという。
「以前、仕事の関係でハロウィーンやイベントの際、新宿のホストクラブへ出向き出張メークをした時があった。それから彼女はホスト遊びに嵌ったようで、田畑容疑者が書き込んだと思われるSNSには『子供なんか邪魔だっ!』『ホストと遊べない!』とあったほどなのです」(夕刊紙記者)
交際相手は妻子ある男性とも言われている。不倫の挙句の悲劇か。大人の身勝手で、小さな命が星になった。