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飛び交う北朝鮮 ニセ核実験説

 「自国の核計画を放棄した国々は『悲劇的な結末』を迎えている」
 北朝鮮・朝鮮中央通信社が、核実験の正当性をこのように伝えた。計画を放棄した国々とは、カダフィのリビアとフセインのイラクのことだ。核兵器を持たなかった2人の末路は、誰もが知るところである。
 「北朝鮮の目的は、あくまで米国に核保有国であることを認知させ『核クラブ』の一員となることです。それが生き残りのための唯一の手段、というのが金正日の遺志。しかし現実には、核実験を“本当にやった”という証拠が出ることを恐れている。北は過去に3回の核実験を実施したが、証拠が確認されたのは2006年の1回目だけで、'09年5月、そして今回も“やったらしい”という認識しか与えていない。米空軍は実験後に大気を収集できる航空機を飛ばしたが、何も検出できなかったと言っています。欧米の核物理学者の中には『通常TNT爆弾を利用した偽装実験の可能性が高い』と主張する学者もいます」(軍事アナリスト)

 偽装とみられる最大の根拠が、1回目を除いて、証拠となる放射性物質の希ガス元素『キセノン133』が検出されていないことだ。

 北朝鮮はなぜ証拠をつかまれることを恐れるのか。
 「今回の核実験が、プルトニウム型かウラン型かを知られることを避けているのでしょう」(同)

 咸鏡北道豊渓里周辺の地盤はイランと違って硬く、それが放射性物質を封印してしまったのでは、との指摘もある。
 「もし高濃縮ウランを使ったとしたら、すでに物質崩壊を起こし検出できなくなっている。もう実証は難しいのでは」(同)

 敵を知らなければ対処方法も見つからない。北朝鮮のしたたかさに、このまま振り回されてしまうのか。

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