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麻生首相 羞恥発言は「ホッケの煮付け」だけではない

 麻生太郎首相は10日、自民党役員会で前日の居酒屋懇談を話題にした際、「(料理は)ホッケの煮付けとか、そんなもんでしたよ」と恥ずかしい発言をしてしまった。北国出身の大島理森国対委員長は「ホッケに煮付けはありません。ホッケは焼くしかないんです」と鋭い突っ込み。思わぬところで世間知らずを露呈したが、実は首相の“おバカ発言”はこれにとどまらない。漢字の読み間違えを連発しているのだ。

 麻生首相はよく「ふしゅう」という言葉を使う。腐臭、付臭、俘囚…そのいずれでもない。国会答弁で、過去の政府談話を「ふしゅうする」と述べるのだ。どうやら「踏襲(とうしゅう)」の言い間違えらしい。
 「踏(ふ)む」と訓読みを当てはめたのだろう。“こんな言葉も知らないのかよ”とあきれるばかりだが、仮に読めなくても、1つの熟語で音読みと訓読みを混合させて読ませるのは極めてまれ。つまり、どこからどうみても“おバカ発言”というほかないのである。
 首相はこれまでも、株式市場の「前場(ぜんば)」を「まえば」と述べるなど、家柄がいい割には常識を知らないことを露呈してきた。
 大手紙はこうした恥ずかしいミスをあえて字にするような真似はしないものだが、けさ11日の朝日新聞は政治面で「首相、『踏襲』は『とうしゅう』です…」と思い切って指摘している。あり得ないメニュー「ホッケの煮付け」発言が飛び出し、もはやここまで…と刀を抜いた格好だ。
 記事によると、参院事務局は首相の「ふしゅう」発言を「受け継ぐ」という意味の「踏襲」のことだと判断して議事録に掲載。11月7日の参院本会議と10月15日の参院予算委員会のほか、外務大臣だった昨年も「ふしゅう」が炸裂しているという。
 さて、首相の「ホッケの煮付け」発言だが、ホッケは大島氏の出身地の青森や北海道などでよく食されるため、突っ込まずにはいられなかったようだ。
 煮付けにされないこともないが、東京の居酒屋では焼いて出されるのが一般的。メニューに「ホッケ」とあれば九分九厘は塩焼きを指す。
 先の国会答弁でカップめんの値段を「400円ぐらい?」と答えて庶民派感覚を疑われた首相が、今度は居酒屋メニューで“浮世離れ”を証明した。無理に具体的な魚のメニューなど挙げず、「刺し身とかサラダ」などとごまかせばよかったのに…。

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