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東京23区路上喫煙事情 喫煙者に厳しい新宿区

 世の流れは完全に禁煙化。公共の場所は次々に禁煙となり、喫煙者は肩身の狭い思いをせざるを得なくなった。

 東京23区を例に挙げると、基本的に路上喫煙は禁止。豊島区も路上喫煙禁止を条例化することを決め、これで江戸川区を除くすべての区で条例ができた。

 この流れはもはや止めようがなく、喫煙者にとって、切実なのは喫煙所の確保。最も深刻なのは駅及び、その周辺だろう。今や首都圏近郊の駅では、JR新幹線駅構内を除き全面禁煙。駅でタバコを吸うことは許されない。そんななか、タバコを我慢して長い時間電車で移動して、目的地に着いたならば、せめてそこでは吸わせてほしいというのが喫煙者の願いだろう。駅周辺に喫煙所を設置するかどうかは各区の判断。分煙に理解がある区は駅周辺に喫煙所を設けているが、喫煙者に厳しい区はそれすらない。

 たとえば、新宿区。人がたくさん集まる地域との背景もあるのだろうが、新宿区内の駅周辺には喫煙所がほとんどない。おまけに路上喫煙を取り締まるパトロール隊まで出動している。そうかと思えば、歌舞伎町では客引きが平気で路上でタバコをスパスパやっている。ちゃんとマナーを守っている喫煙者としては、やるせない光景だ。むろん、新宿区以外にも路上喫煙に厳しい区もある。

 違反した場合の罰則だが、各区さまざま。目黒区のように3万円以下の過料を取ると規定している区もあれば、罰則がない区もいくつかある。実は新宿区は厳しい反面、罰則がない。だが、喫煙者にとっては罰則のあるなしではなく、その権利も理解してほしいというのがホンネだろう。たとえば、北区では2000円以下の罰則がある。その代わり、路上喫煙禁止指定地区とされている赤羽駅や王子駅周辺には、喫煙所を設置し、喫煙者の権利も守っているやさしい区だ。

 喫煙は飲酒同様、20歳以上なら法律で認められている行為。大切なのは喫煙者、非喫煙者がお互いの立場を理解し、どう共存していくかではないだろうか? それが喫煙者の願いにように思えてならない。
(ジャーナリスト/落合一郎)

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