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話題の1冊 著者インタビュー 六角精児 『少し金を貸してくれないか 続・三角でもなく 四角でもなく』 講談社 926円(本体価格)

 −−本書には六角さんの日常が綴られています。振り返ってみてどうですか?

 六角 ダメな奴だと思いますね(笑)。舞台上で起こることは不可抗力なこともありますが、私生活は、よくこれでやってこれたなと。今こうやっていられるのはすごくラッキーだなと思います。

 −−学生のころから借金に苦労されていたとか。

 六角 成人式の前日、式どころじゃなく、金利を払うために他の学生ローンを探したのをよく覚えてますよ(笑)。そのときは親に返済してもらいましたが、30歳過ぎて、今度はギャンブルが原因で消費者金融でまたお金を借りちゃったんです。

 −−お酒は今も変わらず、かなり飲むんですか?

 六角 最近は翌日の仕事が早いこともあるので量は減りました。地元の飲み仲間とも長い付き合いなんですが、みんな齢を取って弱ってきてるので、酒の飲み方も辛気くさくなってきてしまって…。若者もあまり飲まないし、お店が立ち行かなくなるじゃないですか。だからなるべく行くようにはしています。お互い助け合いみたいなものなんで(笑)。僕の場合、酔を楽しむよりは、飲み仲間との話の潤滑油としてのお酒が好きなんですよ。

 −−ギャンブルやお酒が好きだと女性に敬遠されがちですが、4回も入籍されているということは、相当モテるんじゃないですか?

 六角 お酒やギャンブルが好きでも割と許される、劇団という少し特殊な世界に生きてきたからじゃないですかね。ただ、4回入籍しましたが、結局、経済的に立ち行かなくなって別れているのも事実です。本来ならば結婚できる資格はなかったのかもしれないけど、何とかなるだろうとやってきてしまったわけです。

 −−学生時代から女性にはモテたんですか?

 六角 モテるというわけではなく、女性へのアプローチがやたら積極的だった時期があり、運良く付き合うことになり、それが結婚につながっただけですよ。ただ、女性との関係でお酒は大事だと思います。別に無理やり飲ませて、どこかへ連れて行くとかではないですよ(笑)。一緒に飲んで、きちんと話を聞いて理解したいと思う。そこが入り口じゃないですか。女性は、ふと疲れたときにそうやって話をした記憶を思い出すんでしょうね。忘れたころに連絡が来て付き合うことができたりする。僕はイケメンでも特別に魅力があるわけでもない。だから、皆さんももっと自分の容姿とかを気にせずに、もともと失敗すると思ってアタックした方がいいと思いますよ。
(聞き手:本多カツヒロ)

六角精児(ろっかく せいじ)
1962年、兵庫県生まれ。学習院大学中退。高校の演劇部の先輩に誘われ劇団の旗揚げに参加。ドラマ『相棒』の鑑識課員・米沢役でもおなじみ。

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