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おばちゃん死去で話が二転三転する『男はつらいよ』リメイク説

 映画『男はつらいよ』でおばちゃん役を演じた女優・三崎千恵子さんが亡くなった。享年90歳だった。三崎さんは去年、映画『ムーランルージュの青春』でインタビューに応じ現役ぶりをアピールしていたがついに帰らぬ人となった。

 『男はつらいよ』は去年の12月23日から今年の1月22日まで衛星放送WOWOWで特別編を含む全49作が一挙放送されており、『寅さん』を見たことのない若い世代にもじわじわとファンを増やしていた最中であった。

 さて、これも人気作の宿命か、近年では「『男はつらいよ』を再映画化するにはどの役者がいいか」という話題がネットで急増しているようだ。2ちゃんねるではその名もズバリ「香取慎吾版『男はつらいよ』を実現してほしい」というスレッドまで登場し、日夜議論が白熱している。確かに三崎さんの死によって『男はつらいよ』の開始当初のレギュラー陣は倍賞千恵子演じるさくらの家族や、佐藤蛾次郎の源公のみといった状態になってしまい「そろそろリメイクも…」という声が出てきているのだと予測される。

 しかし、『男はつらいよ』の復活は現実問題としてかなり難しいのではと某映画ライターは指摘する。
 「『男はつらいよ』の復活は渥美清さんの死後、何度かチャレンジしていますがあまりうまくいっていません。まず渥美さんが亡くなった後、新撮シーンを加えた『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』は興行的に大失敗してるし、アニメとして1998年に放送した『アニメ 男はつらいよ〜寅次郎忘れな草〜』は視聴率が10%未満と散々たるものでした。もっともこれらは既存のストーリーを元にしているため新鮮味が無いという弱点はありましたが。現在も『男はつらいよ 寅さんDVDマガジン』で寅さんの少年のエピソードを描いた小説を山田洋次監督自身が連載しているのですが、たいして話題になっていないうえに『イメージが崩れる』とファンからの評判も悪いです。これらを見るにすぐにリメイクというのはやはり難しいでしょう」

 確かに『男はつらいよ』の後期作品は山田洋次や渥美清が熱望して作られていたわけではなく、松竹が安定した収入を得るために製作されていたという。それらの情報を加味するにやはり単純なリメイクというのは難しいのだろう。

 さらに、近年では寅さんの甥、満男を演じた吉岡秀隆がレギュラー出演している映画『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズこそが『寅さん』の代わり、とポジティブな見方をしているファンもいるという。
 勇気のある映画監督が観客を「これぞ!」と納得されらるような『男はつらいよ』を製作する日がくるのか!?

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