search
とじる
トップ > トレンド > レピッシュ・マグミの「音楽玉手箱」今週はこの1枚を聞け!<第85回>

レピッシュ・マグミの「音楽玉手箱」今週はこの1枚を聞け!<第85回>

 毎週金曜日に連載するレピッシュのマグミによるオススメCDを紹介する企画の第85回目。マグミがDJの際にいつも持ち歩く音楽玉手箱」(CDボックス)から、今週のオススメCDをピックアップしてもらった。

◇今週のこの1枚◇ビーチ・ボーイズ「Smile」(2011年/Capitol)

 ビーチ・ボーイズと言えば、輝く太陽。アメリカの青春。surf musicの大御所。そんなイメージが強いのですが、このアルバムは、それとは程遠く、一度1967年に発売予定だったのがお蔵入りし、幻の作品と言われたものが、ブライアン・ウィルソンのプロデュースのもと、やっと日の目を見たサイケデリックなアルバムです。

 1966年、アルバム「Pet Sounds」の完成直前、良くも悪くも競争相手だったビートルズのアルバムが一枚一枚違うように、次のアルバムは今までと何か違う作品を作ろうとブライアン・ウィルソンは考えました。そこで、詩人のヴァン・ダイク・パークスを自宅に呼び寄せ、ピアノから出るメロディに詩をのせるセッションを繰り返し、曲を作り、その中でブライアンの頭の中にある音像をスタジオでメンバーらと再現していきました。しかし、作業は特殊なアルバムということもあり、進まなくなっていき、ブライアンの精神状態も悪くなり、お蔵入りすることになりました。

 ものすごくファンタジーで次の展開がワクワクする作品です。コーラスワークをおもちゃみたいに使っているのも面白いですね。楽器も普通のロックバンドが使わないような様々な楽器で、コンセプトに沿って面白かったり気持ちよかったりすれば、何でも使っていると思います。このアルバムを聴いていると、まるで一冊の本を読んでいるような感覚に近いですね。ロックファンは二ヤリとしても、ビーチ・ボーイズファンが二ヤリとするかは謎ですけどね。

 ロックバンドはある程度成熟してくると、自分に無いものを求めたり、コンセプトアルバムを作って、作品の芸術性を高めようとしますが、このような経験をした人たちの作品はやはり面白いです。初めて聴いた時は戸惑いも感じると思いますが、特に若いミュージシャンには聴いてほしいですね。ベテランのミュージシャンは大体もう気が狂ってますから(笑)。

■マグミ オフィシャルウェブサイト http://magumi.jp/main.html

■2012/6/26(TUE)
La-ppisch25周年対バン企画「Tug of war」Vol.3
the telephones
OPEN 18:00 / START 19:00
会場:恵比寿LIQUIDROOM
料金:前売り 4,500円(税込) D代500円
問:SOGO TOKYO
チケット発売日2012/5/20(sun)
チケットぴあ (P-code:170-190)
ローソンチケット (L-code:77892)
イープラス
CNプレイガイド
SOGO TOKYOオンラインチケット
http://www.nexus-web.net/live/future/lappisch/

■2012/8/17(FRI)
「She Loves You Night」〜熊本市立白川中学 night〜
MAGUMI AND THE BREATHLESS
fragile
ROCKET K
GUEST:杉本恭一
OPEN 18:30 / START 19:00
前売¥3,500 当日¥4,000 (税込/DRINK別)
チケット発売日5/26(土)
ローソンチケット
イープラス
info 下北沢「CLUB251」 http://www.club251.com

関連記事

関連画像

もっと見る


トレンド→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

トレンド→

もっと見る→

注目タグ