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痴漢事件担当の警視庁警視が知人の女性警察官にわいせつ行為

 痴漢事件を担当する警視庁の警察官が、わいせつ行為で逮捕されるという、シャレにならない不祥事が起きていた。

 警視庁が12月2日、知人の女性警察官に無理やり抱きつくなどしたとして、強制わいせつ容疑で、光が丘署生活安全課長の男性警視(50)を逮捕していたことが分かった。男性警視は容疑を認めている。

 逮捕容疑は、今年11月中旬、都内で酒を飲んで帰宅する際に、一緒にいた知り合いの女性警察官に電車内で抱きついたり、乗り換えのため降りた駅構内で、無理やりキスをしたりしたとしている。女性警察官が被害届を提出したため、警視庁が男性警視に事情を聞いたところ、事実関係を認めたという。

 事件当日、男性警視は被害女性らと懇親会で一緒に酒を飲み、同じ電車で帰る途中に、ついムラムラしてしまったようだ。

 男性警視はストーカー犯罪を捜査する生活安全総務課を経て、11年2月から光が丘署の生活安全課長を務めていた。よりによって、同課は痴漢事件などを担当する部署で、本来なら捜査する立場なのに、自ら容疑者となり、御用になってしまうとは、なんともお粗末な話。

 警視庁は逮捕した2日付で、男性警視を警務課に異動させたが、「女性のプライバシーへの配慮」などを理由に、事件を公表していなかった。

 警視庁警務部は「署の課長が逮捕されたことは遺憾。厳正に対処したい」としている。警視庁では年明けにも男性警視を処分する方針。
(蔵元英二)

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