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ドラフト戦線異常アリ 世代交代を目指すソフトバンクの高校生投手の『強奪』

 「世代交代」がテーマとなる。福岡ソフトバンクホークスは投打ともに12球団屈指の戦力を誇る。この余裕が「将来への投資」にメインを置ける理由なのだが、工藤公康監督(52)は故障から完全に癒えていない選手には「休め!」と言う。したがって、ある程度は大学生、社会人の選手をピンポイントで補強することになりそうだ。

 巨大戦力のホークスが選んだ“即戦力”は、早大・茂木栄五郎(右投左打)、亜大・藤岡裕大(右投左打)の両内野手。ともに三塁手として活躍してきたので、松田宣浩(32)と勝負させるつもりなのだろう。茂木は故障に泣かされた時期もある。そのため、指名順位は3位以下になるとの見方がされている。しかし、茂木は「超」の付くほどのタイムではないが、走れる選手でもある。打撃に関しては、前年ドラフトで千葉ロッテに1位指名された「中村奨吾より上かも」(在京スカウト)の声も聞かれた。ただ、長打力、出塁率、守備、肩などで突出した特徴がないだけで、今年のような高校生にビッグネームがいるドラフトイヤーでなければ、1位指名もあり得る逸材である。
 「巨人も茂木を追っています。村田修一に代わり得る三塁手候補として見ているんでしょうが、前年ドラフトで岡本和真を指名しており、その岡本を三塁手で育てようとしている以上、指名には慎重です」(在京球団職員)
 茂木の素質に気づいている球団は少なくない。茂木が他球団に指名された場合、東京六大学リーグで通算100安打に到達した立教大・大城滉二(右投右打/遊撃手)、立命館大の好遊撃手・山足達也(右投右打)の名前も浮上してくるだろう。

 内野手をゼロから育てるつもりなら、センバツ優勝投手の平沼翔太(右投左打/敦賀気比)を指名してくるかもしれない。平沼はプロスカウトの『野手』としての評価を聞かされており、国体では4番・遊撃で試合にも出ている。左打席から放つ打球の速さは一級品であり、身体能力も高い。独立リーグ・香川の大木貴将(23=右投左打/日大中退)は俊足堅守で一目置かれていた。ソフトバンクは基本的に走れない野手に関しては二の足を踏む。それは、逆に「走れる」、「身体能力が高い」選手を求めているからだ。

 1位入札は高橋純平(右投右打/県岐阜商)だろう。「地元」のキーワードで考えるなら、福岡出身の今永昇太(左投左打/駒大)となる。抽選に失敗した場合は30代の多い先発スタッフとのバランスも加味し、大学生投手か、「3年先の投資」で高校生を獲ると思われる。大学生ならば、複数体制でチェックしてきた富士大・多和田真三郎(右投右打)だろう。ソフトバンクは左のリリーバーを厚くしたいとしており、異色投手の指名があるとしたら、BCリーグ・新潟の渡辺雄大(24=左投左打/青学大)かもしれない。「青学大にいた渡辺が好投している」との情報が流れ、北信越担当の各球団スカウトがチェックを入れていた。左のサイドスローは“使い勝手”も良いだけに、指名の可能性はある。

 「平沢大河(右投左打/仙台育英)を将来の主力選手として上位指名してくる可能性もある」(球界関係者)
 細川、鶴岡の両ベテランをカバーし、近年中にレギュラーに定着しそうな捕手として、戸柱恭孝(25=右投左打/NTT西日本)の指名が予想されている。

 また、高校通算97アーチを放った黒瀬健太(右投右打/初芝橋本高)の上位指名も囁かれている。おそらく、捕手としてではなく、バッターに重点を置いた育成になるだろう。黒瀬も他球団が認める将来の大砲候補だが、「打撃フォームが個性的。左足を挙げ、無駄に力を入れる悪癖がある」と見る声も聞かれた。ホークスには育てる余裕、育成に費やす時間が他球団よりも長い。

 王貞治球団会長は「一発の魅力を秘めた逸材」を好む。この黒瀬同様、巨人時代の教え子の子息である山本武白志(右投右打/九州国際大付高)も育ててみたいと思っている。1位指名で投手の補強に成功した場合、先行投資の指名となるだろう。

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