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死者100万人超 導火線に火が点いたM8首都直下型巨大地震

 9月16日午後12時28分ごろ、茨城県南部を震源とする最大震度5弱(M5.6)の地震が観測され、東京都内でも震度4の強い揺れがあった。茨城県南部は“地震の巣”といわれており、今回の揺れが“首都直下型巨大地震の前触れなのでは”との見方もある。
 「茨城県南部の地下では、陸側のプレートの下に太平洋プレートとフィリピン海プレートの二つのプレートが沈み込んでいるため、ひずみが溜まりやすく、プレートの相互作用で地震が起きやすいのです」(サイエンスライター)

 そのため政府の中央防災会議は、同地域を震源としたM7.3の地震を想定しており、京都大大学院の藤井聡教授なども首都直下型が2020年までに100%起こると断言している。
 防災ジャーナリストの渡辺実氏が言う。
 「東日本大震災では宮城県牡鹿半島が太平洋側に5メートルも移動したが、関東地方は50センチしか動いていない。その歪みを戻すために関東地方の地殻が動くことから、巨大地震が発生するのは間違いないといわれています」

 問題は、どれほどの犠牲者が出るかだ。国は「最悪で死者2万3000人」と想定しているが、地球環境問題評論家の船瀬俊介氏は著書『オリンピックで浮かれるな 巨大地震だ、津波だ、逃げろ!』(ヒカルランド)の中で、「約100万人の犠牲者が出るかもしれない」とまで予測している。
 「現代の東京で直下型地震が発生すれば、間違いなく“都市型複合災害”になると船瀬氏は指摘している。首都高、新幹線、湾岸コンビナートで災害が起きた際、確かに死亡者は100万人くらい出ても不思議はない。ところが中央防災会議では、これをことごとく“想定外”としているのです」(前出・サイエンスライター)

 つまり、あくまで建物の倒壊と火災に限定した“2万3000人”なのだ。
 「地下街や超高層ビルでどんなことが起こるか、過去に例がないからわからない。従ってデータを入力しようがないというわけです」(前出・渡辺氏)

 自分の身は自分で守るしかない。

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