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元SMAP中居の成功のウラにサッチー夫のベストセラー本

 プロ野球の元監督・野村克也さんの妻で、元タレントの野村沙知代さんが8日、虚血性心不全で急死した。90年代後半には、名監督のノムさんのケツを叩く恐妻という組み合わせが大人気となり、夫婦で活躍。沙知代さんはサッチーの愛称で親しまれ、毒舌タレントとしてブレイクした。

 そんな夫婦そろって近い距離で接していたのが、SMAP時代の中居正広だ。そもそも中居は、野球少年。小学生のときは、大人になったらジャイアンツの選手になれると信じて、とにかく野球に打ち込んだ。しかし、小5のとき、未発達な成長期に起こってしまう野球肘になってしまい、家計の事情によって手術を断念。万全なピッチングができなくなり、中学進学後は野球をあきらめた。

 これは、中居少年が初めて経験したターニングポイントだ。野球生活に別れを告げたことによって、中学生で不良少年になった。そして、テレビでキラキラ光るアイドルを見て衝撃を受けて、みずから履歴書を送付して、ジャニーズ入り。SMAP結成につながった。今年で入所ちょうど30周年で、今なお生き馬の目を抜く芸能界で最前線を走っているのは、ノムさんと野球を通じて会得した成功の掴み方と、若くして味わった挫折が影響している。

 少年野球に打ち込んでいたころは、1番でサードだった。ところが、小4のとき、「自分がピッチャーになったら、このチームは強くないから、やめたほうがいい」と考えるようになり、「チームのために自己犠牲。だから、私利私欲がなくなる」という結論にたどり着いた。これはのちに、名著『野村ノート』(小学館)に通じることとなる。

 同著は、ノムさんが05年に上梓したベストセラー。人と組織を変えて成功に導く、名将の野球哲学で、試合や選手の具体例を挙げながら、配球術から采配、選手の育成法ほかを多岐にわたって解説。弱小だったヤクルトを毎年優勝争いに絡めるまで成長させた、名伯楽のビジネス書だ。

 野球という実体験を通じて、野村流成功法を学んだ中居は、同著を愛読した。そして、SMAPというチームで勝利をつかむには、自分が先陣を切るのではなく、当時抱かれたい男として不動の地位を確立していた木村拓哉を4番バッターにすることだと悟った。その采配は、見事にヒットした。

 ある時期から読書家になった中居は、歌野晶午や松本清張、東野圭吾や宮部みゆきほか、さまざまな書物を読むようになった。自宅で焼酎を飲みながら、読書をしたり、野球を観たり、開幕戦の予想を立てたり、仕事の台本を読むのが至福の時。常に、数冊の書物を併読しているため、カバンに必携だ。

 努力を人に見せないことで有名な中居。SMAP成功のウラに、ノムさんあり。キムタクバブルは中居が企てたといっても過言ではないのだ。

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