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“ピンク・オブ・ピンク” 久保新二が語る

 『痴漢電車』シリーズ(滝田洋二郎監督)や『未亡人下宿』シリーズなど800本以上のピンク映画に出演、ピンクリボン主演男優賞、にっかつロマン大賞主演男優賞などの受賞歴がある久保新二。彼はピンク映画の顔として、今もなお多くのファンから愛されている。そんな久保が自らも出演し、自身の波乱の半生を描いたオトナの娯楽映画が『その男、エロにつき アデュ〜! 久保新二伝』。久保新二に、これまでの“ピンク映画の半生”を振り返ってもらった。

 久保のデビューは昭和39年。最初の作品は映画『キャタピラー』を撮った若松孝二監督のピンク映画だった。「少年が性に溺れるっていう内容で、オレが入っていた児童劇団に若松さんが役者を探しに来たんだよ。タイトルが『血は太陽よりも赤い』。昔のタイトルはみんな格好いいんだよな」。

 当時、久保はまだ17歳。「17歳でベッドシーン? 別に大丈夫だったよ。今みたく厳しくなかったね。だって電車の中で煙草が吸えた時代だよ」。だが、ピンク映画に出演したことで厳しいことも言われたとか。「エロ映画にでたら、もう、役者として終わりだよって児童劇団の人に言われたんだよ。でも、お前らがすすめたんじゃないかって話だよ」。しかし、久保はピンク映画が“人間の原点を描くもの”と考え、「これで、生きていこう」と決意を固めた。そうして800本以上のピンク映画に出演し今に至る。

 ピンク映画の撮影での思い出も語る。「デビュー当時とかは痴漢の作品を本当に電車の中で撮ってた。始末書は8通くらい書いたかな。車内放送で、“いかがわしい撮影をしている方、すぐ辞めなさい”なんて入るんだよ。そんな中に『おくりびと』の滝田(洋二郎監督)なんかもいたんだ」。ちなみに、『その男、エロにつき アデュ〜! 久保新二伝』にはピンク映画マニアにはたまらない小ネタが満載だとか。

 昨年5月には久保と所縁のある若松孝二氏や井筒和幸氏、高橋伴明氏が発起人となり、『久保新二・生前祭フェスタ』が開催された。これからについてたずねると、「まだまだ現役でいたいね。肉体は40代だよ。エッチの方もね。あ、それは関係ないか」と笑った。


『その男、エロにつき アデュ〜! 久保新二伝』
2011年2月4日(金)DVDレンタル開始
2011年2月25日(金)セルDVD発売 3990円(税込)

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